「9章」 126話 『戦場へ』

◆前回までのあらすじ
 ヴォルストを殺害したブレイン。
 ブレインはジェノム0に命令だし、その場を撤退させた。
 撤退により戦況は混沌としていく。
 この状況にDN帝国幹部達は焦りをみせはじめていた...。
 
◆タイトル
 126話 『戦場へ』

◆本題
 -----DN帝国本部 大会議室-----


 「いったいどうなっているんだ...!!」


 幹部の一人であるドイルがDN帝国本部の会議室へ戻った。
 ジェノム0の突然の撤退に焦りはじめている。
 そこにはブレインを除く他の幹部たちも集結していた。
 
 
 ●集結メンバー
  タイダル[DN帝国最高幹部]
  アトモス[DN帝国最高幹部]
  ドイル[DN帝国幹部]
  アタリーナ[DN帝国幹部]
  ドラゴ[DN帝国幹部]


 「我々も状況がつかめていない状態だ。」


 最高幹部のタイダルは発言した。
 会議室のホワイトボードには戦況が報告された簡易的なレポートが張り巡らせている。
 そこの中には当然、ヴォルストが攻撃された報告もあり、状況としては「ブレインが保護」とされている。
 戦況はジェノム0の撤退により数々のDN兵士が苦戦を強いられており、優勢状態が逆転しかねぬ状態であった。


 「とりあえず俺は親父の状態をみてくる....。」
 「了解した。アトモスも一緒にいってくれ」
 「・・・・・・」
 
 
 タイダルがアトモスに指示をだし、
 アトモスは無言のままドラゴの後をおっていく。
 冷静な態度でいるタイダルに対し、ドイルが高圧的な態度をとる


 「よくこんな状況で冷静でいられるなタイダルさんよ!状況はやばいぞ!」
 「ヴォルスト様不在の中、冷静になれずどうする!お前がどうにかしてくれるか!」


 ドイルとタイダルはにらみ合ったが、
 すぐさまドイルは目をそらし大会議室を出ようとした。


 「俺が潰しに行く。本部にはまだガイア一味しか近づいていない。まずはそこを潰しに戻る」
 「私も行くわドイル」
 
 
 ドイルとアタリーナは大会議室を後にした。
 行く先はメインフロアである。
 そこでガイア一味たちはDN帝国の上ランクと戦っている報告を受けている。
 まずはそこを叩き潰し、戦況を安定させるのだ。


 「勝手にしろ」


 タイダルは言い放ち、会議室に残り戦況を俯瞰していた。
 実は一番この状況は不安視しているのがタイダルなのだ。
 なぜジェノム0が戦場から撤退しているのだ。
 どこへ向かうのか...。
 一番の気がかりはヴォルスト総帥がどうなったか...。
 そして、ブレインはなぜヴォルスト総帥の状況に関して報告してこない...。
 色々な不安がタイダルを襲っていた。
 
 
 127話へ続く。

このページについて
掲載日
2021年6月29日
ページ番号
309 / 310
この作品について
タイトル
真実の冒険
作者
土星(サターン)
初回掲載
週刊チャオ第107号
最終掲載
2021年6月29日
連載期間
約17年3ヵ月12日