「8章」 105話 オキス修行編 『M・M・S』
場所はまたまた変わる。
オキス・レッド・ジン・ヴィラ・レイズ・プラムの6人は飛行船に乗り、自分たちが修行するために目的地へと移動中であった。(話的には97話の続き)
最初に到着するのはオキスの目的地・『ランサー師匠の家』である。
出発地点『カタストロフ』から離れて約4~5時間といったところ・・・・・か。
カタストロフ兵士「まもなく最初の目的地に到着いたします。オキス様、どうぞ降り口へ移動ねがいます」
カタストロフの兵士がアナウンスでオキスに呼び掛ける。
オキス達は飛行船の中にある大きな広間にいた。
オキス「お、もう到着か。早いな・・・・・・じゃあ行ってくる!」
オキスは新しく手に入れた槍を持ち、降り口へと向かう。
その際にみんなからのメッセージがあったが・・・・・これは省略しよう。
飛行船は『ランサー師匠』の家の前に着陸した。
大きな飛行船の扉が開く音がなり響く。
すぐさまオキスは駆け足で降りた。
カタストロフ兵士「オキス様!1週間後にまた迎えにきますのでご健闘を!」
オキス「わかった!ありがとう!」
別れの言葉を言った後、すぐに飛行船は次の目的地へと行ってしまった。
無論、強くなるための時間が少ないからである。
本当に1週間で強くなれるものなのだろうか・・・・・。
オキスの頭には不安への思いが強い。
とりあえずここで止まっていても仕方がないと目の前の『ランサー師匠』の家を訪れた。
飛行船の音で来たのに気付いたのか、すぐにドアは開かれた。
ランサー「久しぶりじゃなオキス。お前たちの活躍は全てセヴン王に聞かされておる。」
オキス「本当に久しぶりです!いきなりなんですが・・・ジュラル様は元気ですか?」
ランサー「おお、ジュラルなら元気じゃ。なんかいつの間にかオキスから連絡が途切れてしまったらしくて不安を抱いていたが・・」
オキス「(やべ・・・いつからか携帯壊したんだよな)」
ランサー「まあそれより修行をしよう!1週間という時間は短すぎる!無駄な時間はつくらんぞ!」
ランサーはすぐに道場へとオキスを案内する。
道場の中はとてつもなく大きくなぜか、大きな鉄の塊が1つ用意されていた。
その鉄の塊の大きさは尋常ではない。
たぶん5Mは軽くあるだろう。
チャオからしてみればただの絶壁に見えておかしくない。
これをおけるスペースがあるランサー師匠の道場がいかに大きいかわかるであろう。
ランサー「今からお前さんにはこれを壊してもらう。」
オキス「これを壊すんですか!?」
ランサー「お前さんは武器が『槍』らしいではないか。そして『風』を使ってきたことを聞いておる。今からこの鉄の塊を1週間以内に5回は壊してもらうぞ」
オキス「5回も!?」
ランサー「最初の1つ目の鉄の塊は壊すのに3日はかかるかもしれない。2回目以降は1日で壊せるようになる。手本を見せよう、ワシの技を覚えるんじゃ」
ランサーは槍に意識を集中する。
ランサーの槍は鉄を100000回もたたいて作った。究極の槍『グングニル』である。(真実の冒険・前半7話より)
するとすぐに槍から風の魔力が発生し、風による無数の槍がランサーの周りに具現化し発生した。
次に風の槍は回転を始め、青い炎を発生させる。
ランサー「我がジュエルハンターで学びし究極の槍奥義『ミッシング・メテオ・ストーム』!!」
ランサーが作った無数の『青い炎纏う回転した槍』は鉄の塊へとすごいスピードで飛んでいく。
風で作った槍にもかかわらず大きな鉄に直撃した際に穴を開け、木端微塵に鉄の塊は吹き飛んだ。
これをオキスは唖然と見ている。
ランサー「はぁ・・・・・はぁ・・・・・・年を取ったためか1発で体力を一気に失ったわい。お前さんはこれを完成させるのじゃ」
オキス「はい・・・・・」
オキスは心の中で考える。
今の技は俺がジュラル様に教わった最初で最後の究極奥義『アルティメット・メテオ・スコール』と同じようなものか?
しかし青い炎だというところが違う・・・。
俺は風を槍で精製し、風を槍へ具現化させることはできる。
だが・・・・・・青い炎を生み出すようなイメージがない。
『風の槍』を回転させ、空気摩擦により青い炎を生み出しているのか?
ならばどれだけの回転数が必要なのか?
ランサー「とりあえず今の技『ミッシング・メテオ・ストーム』」は元々ジュラルの技じゃ。お前さんならこれを体得することができるはずじゃ」
ランサーは新たに大きな鉄の塊を倉庫から取り出した。(とてんでもない馬鹿力である)
オキスはこの技を手に入れることはできるだろうか・・・?
続く。