「8章」 104話 「先の事」
ヴォォォオオオオン!
セヴンの飛行船がガイアの目の前に着陸する。
前のコクピットからセヴンが姿を出し、ガイアはすぐさまセヴンに駆け寄った。
ガイア「セヴン!!生きてたんだ!!俺てっきり【忘却の森】で一緒に死んでしまったかと・・・」
セヴン「それはこっちのセリフだ!!よくガイア生きていたな・・・・・!!」
セヴンもガイアも生きていることに喜びを感じ合っていた。
ガイア「セヴン!おれ・・・!!」」
セヴン「待てガイア。積もる話はかなり多くあることはわかる。とりあえずはこの飛行船に乗って一旦カタストロフへ戻ろう。いろいろと今大変なことがこっちも起きている!」
ガイア「あっ・・・そうなのか!じゃあ早く戻ろう!」
セヴンに言われた通り、雑談しかり積もる話はカタストロフで話すことにする。
ガイアはセヴンの船に近づく。
セヴンが先に乗り込み、小型の飛行船のエンジンを稼働させ、いつでも飛べる状態にさせた。
ドラゴはそれを外から少し離れた場所で見ている。
ガイア「ドラゴ!!」
ガイアはドラゴに向かって叫んだ!
ドラゴ「なんだ・・・・・・迎えが来たんだろ?さっさといっちまえよ。今俺様はお前に用はない」
ガイア「お前はどうするんだ・・・・・・!?」
ドラゴ「俺様も今自分の無線で帝国の兵士に連絡を入れた。時期に迎えが来る」
ガイア「そうか・・・」
ガイアはセヴンの飛行船に乗り込もうする時
今度はドラゴがガイアに向かって叫んだ。
ドラゴは大声でガイアに向かって言う。
ガイア!!!!!俺様は仲間など信用しないし作ろうともしない!!!!
だがお前に負けたのは事実。
それは俺様が弱いからだ!!いつかまたお前を倒す!!!!
仲間の強さなどほざくな!!!
ガイア「・・・・・・・・・」
ガイアはこの言葉を無言で受け取り、飛行船に乗る。
ドラゴにガイアの気持ちは通じなかったのだろうか?
すぐに飛行船は飛びだしあっというまにドラゴの見えないところまで消えてしまった。
今度は1時間後にドラゴを迎えにきた帝国の兵士の飛行船が【太古の森】へやってくる。
飛行船はドラゴの目の前に着陸し、2,3人の兵士が降りてきた。
DN帝国兵士「ドラゴ様!!よくぞご無事で!!」
ドラゴ「まあ無事でもねえけどな・・・・・。それより大変な事が起こったぞ」
DN帝国兵士「なんでありましょうか!?」
ドラゴ「どうやら俺様らの『3幻神復活計画』の時に死んだと思われたガイアの一味はほぼ全員生きている。早く俺様の親父に伝えろ」
DN帝国兵士「それは本当ですか!!!!・・・・すぐさま連絡を・・・・・・!!」
DN帝国兵士の一人は先に走って飛行船に乗り込み、無線を使いDN帝国本部に交信していた。
続いて全員DN帝国の飛行船に乗り込む。
DN帝国にも最近いろいろな出来事が起きている。
その事を兵士はずっとドラゴに話していた。
あの【大結晶の絶壁】の大きな破壊はチャインが3幻神を復活させたため。
DN帝国秘密基地での『鬼神』による大規模な奇襲などである
損害は想像以上である。
【マスターエメラルド復活計画】の話も持ち上げた。
ドラゴ「なるほどな・・・『マスターエメラルド』完成まで約1週間はかかるか。」
DN帝国兵士「は!その1週間の間に我々DN帝国のライフラインを復旧させ、全勢力を【DN帝国本部】に終結させるつもりです」
ドラゴ「そしてブレインが量産型ジェノム『ジェノム0』を使い『3幻神』のいる宇宙へ行き壊滅させようって話しか・・・・・・・果たして簡単には行くかな」
DN帝国兵士「我々はマスコミを仲間にしています。ガイア達のことをマスコミに話せばすぐにガイア一味は大犯罪者にすることだってできます!我々の勝利は見えています!」
ドラゴ「ああそうかい」
ドラゴは上を向いて目をつぶりこれから先の事を考えた。
簡単には絶対いかないだろう。
きっと1週間後にガイア達もDN帝国本部に終結するはずだ。
さっき連絡したから父親もこのことは予想するはず・・。
俺様もそしたらそこでまたガイアと戦うことになるのか?
『DN帝国の全勢力VSガイア軍』ってところか。
それまでにある程度準備が必要か?
いや、アイツ等でも『アトモス』や『タイダル』には勝てるとは思えない
むしろ『アタリーナ』や『ドイル』にも勝てんのか?
きわめつけは『ブレイン』だな。アイツの頭脳は天才だ。
まあアイツの父親『ライズ・ブレイン』は超天才だったから遺伝したんだろうな・・・。
いやいや『ジェノム0』に殺されて終わりか?
はは・・・・・・・1週間後が楽しみだな。
そうだ・・俺様の父親『ヴォルスト』もいるじゃねえか・・・・・・。
DN帝国の飛行船はものすごいスピードで『DN帝国本部』へと向かっていく。
続く。