「8章」 96話 「世界が混乱する日」
次の朝、ジンとセヴンの考えが的中する。
新聞では大きな一面で、ニュースでは速報で『DN帝国壊滅の危機』と大きく掲載されてた。
内容はDN帝国の経緯と『3幻神』についての内容であった。
どうやら『DN帝国秘密基地』において鬼神と戦闘をし、ほぼ壊滅ながらも幹部と総帥は生き延びたらしい。
ただ、重傷のチャオがでており、DN帝国の機能がおかしな状態にあるという。
今の状態がいかに危険であるかを大きく報道された。
しかし、自ら『3幻神』を復活させたことや、ジェノムについては当然のことながら書いていない。
各国ではこのニュースにおいて『世界滅亡の危機』または『3幻神』が復活したことによる恐怖がすごく、世界中にすごいスピードで話しが広がった。
大きな国では早くも世界会議をひろげと必死のようだ。
まさにパニック状態。このニュースでいっきに世界は混乱していくのである。
この日を境にして環境がどんどん変わるのである・・・・・。
まさに衝撃的な一日といえるであろう。
『3幻神に町を襲われたらどうしよう』と普通のチャオがいだく恐怖は図りしれない。
そんな中、カタストロフ城の会議室にガイアの仲間全員が集まる。
【カタストロフ城 会議室】
全員席につき、真ん中の席にはセヴンが座る。
セヴン「みんな揃っているね。僕なりに昨日の夜中にいろいろ考えた。意見がある場合はどんどん言ってくれ。自分の言っていることが正しくないかもしれない」
セヴンは自分の考えを述べる。
今の状況を考えてみると、『マスターエメラルド』に関しても『ジェノムの量産型』に関しても僕達の力ではどうにもならないのが事実だ。止めることはできないだろう。
なら、アイツ等に『マスターエメラルド』を完成させ、僕達はこのまま【DN帝国の本部】に突っ込んでしまえばいいと思うんだ。
マスターエメラルドを完成させるには最低でも1週間はかかる。
つまり1週間後にDN帝国の本部を責め、ここでいっきにDN帝国を壊滅させる!
ジェノムの量産は僕達にはどうにでもならない。
こればかりは運になってしまうが・・・・・・・・みんなの意見はどうだ?
その時にマスターエメラルドを僕達が手に入れ宇宙のコロニーへと行くんだ!
よくよく考えればこの作戦は簡単に説明すると『DN帝国を壊滅させ、マスターエメラルドを略奪しこれを使って3幻神のいる場所に行く』ということだ。
完全に悪役のような仕事だが、ガイア達にこんなことを考える気持ちなどない。
DN帝国への復讐が大きいからである。
レッド「セヴンの意見には大方賛成。今のダークネス帝国はニュースで見たところほぼ壊滅状態にあるしな。1週間では軍事力を強化はできないだろう。」
オキス「しかしだ。今あいつ等は各国にDN帝国の存亡をかけ、仲間や戦えるものをいっきに揃えようとしているみたいだぞ。1週間後アイツ等の本部を責めたとしても・・」
セヴン「オキスの言いたいことはわかる。軍事力などはきっと他の国の兵士を使って強化するだろう。メディアの力だな。でもその件については僕に任せてくれ。いい案がある」
オキス「いい案?」
セヴン「あっちがメディアで仲間を増やすならこちらも同じ手を使えばいい。この件は大丈夫だ」
1週間後にDN帝国の総本山【ダークネス帝国】の本部に衝突をして壊滅させる。
言わば、みんなが今まで目的にしてきた事が果される日ということになる。
そう簡単にうまくいくだろうか?
相手は世界の最強の軍事国家。
表では正義の軍団でもある。いろんな場所に自分達の基地を設け、この世界の警備を行っている。
1日たらずでこの戦いを終えることなどできるのだろうか?
無謀・・・・・本当は無謀なのかもしれない。
でもここまできた以上、今やるしかないのだ。
ジン「こうなったら1週間後に【ダークネス帝国本部】に激突するのじゃ。ただ・・・この1週間どうするかだ」
セヴン「確かに。この1週間は全員をいっきに強くするために修行を行う!そのために僕は早朝にある【チャオ】に連絡をしておいた」
ヴィラ「あるチャオですか・?」
セヴン「そうだ。今までの僕達ではDN帝国の幹部に勝つことができない。単体の力ではな。そこでいっきに修行を行うことにする。1週間で2倍以上の強さを手に入れるんだ」
レイズ「そんな事が可能なの・・?」
セヴン「ああ、今から飛行船に乗ってそれぞれこの場所に行ってもらう!」
セヴンはある紙を取り出して机に広げた。
そこに書いてあるのは驚くようなことであった。
続く!