「8章」 93話 「DN帝国秘密基地の状況」

場面は変わり、今セヴンの飛行船はDN帝国の秘密基地へ向かうために空の上を飛んでいるところである(89話からの流れです)
カタストロフの兵士を数人飛行船に乗せ、セヴン・ジン・レッド・オキスの4人は飛行船の中にある大きな部屋で突入の準備を整えていた。
運転はカタストロフの兵士が行っている。


セヴン「30分後にはDN帝国の秘密基地へ着くようだ。作戦だが・・」


セヴンは作戦の内容について話した。
最初に・・・この飛行船をDN帝国秘密基地の内部へ突っ込ませる。
この飛行船は大破してしまうが心配はいらないよ。
この飛行船には小型の飛行船を積んである。これで脱出するんだ。相手はDN帝国の兵士および幹部と総帥がいる・・。普通に上陸しても勝ち目はない。
ならまずは奇襲が大切。先手を打って相手をパニック状態にさせるんだ!


セヴンは力を入れて話した。


オキス「この作戦に異論はないけど・・だがしかしこんな簡単に上手くは行くのだろうか?こちらの動きがばれていたらたどり着くまでに攻撃されて墜落するかも」
ジン「きっと簡単には行かないだろう。でも我々にはこれしかないんじゃ」
レッド「ジンの言うとおりだ。全身全霊をかけて仲間を取り戻す。」


仲間を助けるためにはこの方法しか今の力を考えると致し方なかった。
25分後、DN帝国の秘密基地が飛行船から見えてくる。
ここで想像もしなかった予想外の出来事が起こった。
1人のカタストロフの兵士が双眼鏡を使いDN帝国秘密基地を見て、唖然としてしまったのである。
この兵士は双眼鏡を手から落とし、すぐさまセヴン達のいる部屋へ飛び込んだ。
大きな音を立て、走ってきたのか息が乱れている。


カタストロフ兵士「セヴン様!!・・・たっ大変です!!」
セヴン「どうした?何かあったのか?」
カタストロフ兵士「DN帝国秘密基地が・・・・・ほぼ焼かれ壊滅状態になっております!!双眼鏡で確認いたしました!!!!」
セヴン「なに!?」


セヴンを筆頭にジン・オキス・レッドは部屋を飛び出し、飛行船の看板まで行く。
飛行船はすでにDN帝国秘密基地のすぐ近くまで進んでおり、目に見える場所まで来ていた。
確かにDN帝国秘密基地は炎によって焼かれた形跡が多くあり、何よりいろんな場所が何かの攻撃をくらったかのような痕跡を残していた。
建物の形はほぼ黒こげの状態である。
そして特に問題がDN帝国の兵士の姿が1匹も見当たらないのだ。
この状況にセヴンの作戦はなくなり、飛行船はDN帝国秘密基地へ普通に上陸させる。
カタストロフの兵士数人を飛行船に残し、少数の兵士とジン・オキス・レッド・セヴンはDN帝国秘密基地を徘徊する。


レッド「なんだよこの崩壊状態・・何か戦争でも起きたんじゃないか?だってあの建物とかあきらか攻撃によるものだぜ」
オキス「確かにこんなに壊れているのはやばい。でも・・・・もしかしたら罠かもしれない。慎重に行動しよう」
ジン「そうだな。罠にかかってしまうのが一番最悪じゃ」


全員神経を使い、周りを見ながら徘徊していく。
だがDN帝国のチャオの姿は見当たらない。
固まっては行動が危険と、少しずつ別れて探索をする。
ジンとオキス、レッドと少数の兵士、セヴンと少数の兵士で3つに分かれた。
いつのまにかセヴンとカタストロフの兵士はある牢屋がいっぱいある場所にたどり着く。
そこで何かの声がしていることにカタストロフの兵士が気づく。


カタストロフ兵士「セヴン様・・・あちらの牢屋から声が聞こえます」
セヴン「そうだな・・よし、行ってみよう」
他のカタストロフ兵士「他の別れている仲間につたえてきます!」
セヴン「わかった。頼むよ」


1人のカタストロフ兵士は分かれている他の仲間のところへ報告しに走って行った。
セヴン達は声が聞こえる場所まで慎重に近付いて行く。
そしてあっちからは見えない1歩手前までセヴンとカタストロフ兵士は到着する。
どうやら牢屋の中にいるようだ
銃をセヴンは構え、声が聞こえる場所に飛び出した!


セヴン「!」


そこにいたのは・・・・・・・?

続く。

このページについて
掲載日
2010年2月18日
ページ番号
276 / 310
この作品について
タイトル
真実の冒険
作者
土星(サターン)
初回掲載
週刊チャオ第107号
最終掲載
2021年6月29日
連載期間
約17年3ヵ月12日