「8章」 89話 「突撃前」
あれから二日が立つ。
今セヴン、レッド、オキス、ジンはセヴンの故郷『カタストロフ』にいた。
一時期カタストロフはダークネス帝国・通称DN帝国に壊滅状態まで追いやられほぼ町がなくなっていた状態であったが、飛行船が到着していたときには生き残った少数のカタストロフの住民により復興を行っていた。
今彼らはカタストロフの城の中でこれからの策を考えている・・・。
オキス「さて、これからどうするかだ。まずはヴィラとレイズとプラムの救出が最優先だと思うんだが・・・」
レッド「ガイアはどうなる?アイツの救出が先じゃねえか?」
オキス「でもガイアは生きているかは今の段階ではわからない。まずは生きている3人を救出するのが大事だ。」
オキスとレイズは城の大きな広間で話している。
この広間には今二人しかいなかった。
数分後、セヴンが違う部屋から紙のようなものを持ってきて広間の席についた。
セヴン「レイズ達はどうやら『DN帝国の秘密基地』にいるらしい。他の町の仲間に片っ端から連絡し情報をつかんだ。」
セヴンは情報が送られてきた町からの紙をテーブルの上に置く。
さすがは武器の王国・カタストロフの王と言ったところか・・・・。有望な仲間が多い。
オキス「ここか!」
オキスはあの時の事を思い出した。
そういえばDN帝国の秘密基地に潜入したな・・。あのときはDN帝国のチャオはパーティーをしていて・・・・俺らは隠れてみていた。
その時にジェノムが開発されて発表されたんだよな・・・・・。そして戦った。
まさに因縁のある場所と言うべきなのか。
レッド「でもどうやって秘密基地にいるレイズ達を助ける?普通に侵入して助けるには不可能だぜ?」
オキス「確かに。でも今あいつらはあのまま飛行船で秘密基地にいったわけだ。つまり損傷しているチャオは多い。そして秘密基地のチャオはランクが低い。助けられる可能性は決して0じゃない」
セヴン「オキスの言うことは正しい。まだ仲間によるとDN帝国の援軍は見られないようだ。すぐにでも行けばDN帝国の援軍が来る前に攻撃をすることができる。」
バンッ
扉の音だ。
3人が話している中、ジンがまた別の扉からこの部屋に来た。
セヴン「ジンは大丈夫なのか?」
ジン「ああ・・・・腕の負傷はここの医師がどうにかしてくれた。医師が生き残っていてくれてよかった。それより早く行こう。我は武者震いが止まらん」
3人は席から立ち上がった。
仲間の救出のため飛行船へと向かう。
続く。