「7章」 71話 『真実を知ったヴィラ』
あらすじは前の話を参照に。
不適な笑みをこぼしたDN帝国チャオは爆弾・・いわゆる「しゅりゅう弾」を懐からとりだした。
ガイアたちはこのチャオの存在に気づいていない。
DN兵士「(このまま吹っ飛んでしまえ!)」
兵士が爆弾をガイアたちに投げつける瞬間・・・!
後ろからヴィラが自分の武器のサーベルを兵士の手に突き刺し、阻止させた。
ヴィラはこの場ではほとんど戦闘に参加しておらず、それが幸いしたか爆弾を投げるところを阻止した。
兵士は何とも言い表せない悔しそうな表情で気絶してしまう。
この5分後、この場にいたDN帝国のチャオは全員気絶させることができた。
ガイア「なんとか倒したみたいだな・・」
ジン「やはりこの人数相手には苦戦したな・・・・少し傷を負ってしまった」
ジンは傷ができたところを手で押さえていた。
そこに遠くで戦っていたヴィラが近づいてきた。
ヴィラ「ヒュウガ師匠・・・・・・・・・あなたに聞きたいことがあります。」
ヴィラは口を少しとじ、震わせた。
そしてその口がまた開く。
ヴィラ「あなたは・・・・・・ヒュウガ師匠ではないんじゃないですか?」
ジンとガイアは少しビクンッとなり体が反応する。
ヒュウガ師匠=ジンなのだがヴィラはそれを知らない。それにレッドは言っている意味を理解できずにいた。
図星・・・・・だがここでごまかすわけにもいかない。ジンはヴィラの目を真剣な顔で見つめる。
ジン「そうじゃ・・・・・・我の名は『ジン』。ヒュウガ師匠ではない・・・・・今までだまっていてしまなかった・・・・・」
ジンはヴィラの目を見るのをやめ下を向いてしまう。
真実を知らされるのが怖くていいだせなかった自分への後悔かが態度に表れているのだろう。
ガイア「ジン・・・・・」
ガイアも同情するようにジンを見ていた。
一方ヴィラは下を見ているジンに対して、真実を教えてほしい思いがあった。
ヴィラ「ヒュウガ師匠・・・・・いやジンさん。あなたがなぜヒュウガ師匠と名乗っていたのか教えてほしいです。別にジンさんが嘘をついていたことを責めるつもりはありません。お願いです・・・・教えてください!!」
ヴィラはジンを真剣に見る。
ジン「わかった・・・すべてを話そう・・。我は本当に申し訳ないことをした。本当にしまない・・・・・」
ジンはしゃべったあと5秒近く下を向いていたが、その後顔をあげヒュウガ師匠に会っていたこと。自分がヒュウガ師匠と姿が似ていることから偽名をつかって生活した理由などをきちんと話した。
ヴィラは話を聞いて納得をしたようだ。
嘘をつかれていたことに対しては怒る様子はなく、何かすっきりしたような表情をしていた。
続く。