「7章」 64話 『なぜ俺は消えることができないのだろう』
ジェノムを倒した次の日、ガイアはヴィラの横に寝ていた。
ヴィラはまだ気絶しているようだ。
オキス「ガイア起きているか?」
オキスはガイアの横に座った。
ガイア「うん・・・・・今ので起きたよ」
ガイアは快適な目覚めだったようで気持がいい。
レイズ・プラム・レッド・ジンは離れたところで昨日の夜から雑談をしているようだ。
オキス「なぁガイア、コイツは・・・・・?」
オキスはヴィラを見て言った
ガイア「コイツは『ヴィラ』って名前で両親をDN帝国にやられたらしんだ・・。俺らの仲間だよ」
オキス「そっか・・・ヴィラもガイアやプラムと同じようにジェノムと戦ったんだな。」
ガイア「うん。後はブリザードってチャオもね、そういえばブリザードは??」
ブリザードがいないことに気づき、立ち上がり辺りをみた。しかしいない。
ガイアはプラムに声をかけた。
ガイア「プラム!ブリザードは??」
プラムはガイアの声と質問に気づいたが、この質問に答えるのが怖かった。
ブリザードがジェノムを倒すために死んでしまったことをガイアに言ったらどんな反応をするのだろうか。
プラムの心は寂しさと悲しさが交じり合っていた。
プラムは小さく口を開く。
プラム「ガイア、落ち着いて聞いて。ブリザードは・・・・・死んでしまったの。」
「え・・・・・」
ガイアの明るかった表情はいっきに何もかも失ったような感じで消えてしまった。
ガイア「まっまさか!!ブリザードは伝説のチャオだろ!?そんなことは・・・!」
プラム「現実と向き合って!!」
プラムは大きな声でガイアに怒鳴った。
ガイアは崩れるように地面に足と手をつける。
プラム「ガイアが繭につつまれているときブリザードは灰色の繭に包まれてしまった。でもブリザードは最後この言葉を言ったわ」
『ブリザード「(伝説のチャオここにあり・・・・・・・・・・!!『グローリー・タイタニスト』!!)」』
プラム「ブリザードは伝説になったのよ。本当のね。」
ガイア「そんな!ふざけるなよ!」
ガイアは手と足に悔しさをこませたかのように震えていた。
ガイア「じゃあなんで俺は今生きているんだ!俺だって今普通は生きていないはずじゃないか!だけどなぜか死んでいない!ブリザードは消えてしまったのに!」
普通死んだものは生き返ることはない。
それは世の中ではありえないこと、あってはならないこと。
だがなぜガイアは死ぬことができないのだろう、なぜ楽にならないのだろう。死の裏にある真実を知らない=死んではいけない運命が待ち受けているのかもしれない
ガイアの顔は水の雫でいっぱいになった。
プラム「ガイア・・・私たちは犠牲をでた者の意思を忘れてはいけない。私たちは死んでいったものの気持にこたえなければいけないの。ブリザードの死は悲しいけどもうどうすることもできないの。」
ガイアは何も喋らずただ地面にはいつくばっているだけだ。
プラムの想像通りの最悪な展開だろう。
そんなガイアを見たレイズ・ジン・レッド・オキスがガイアの後ろに近づいた・・。
続く。
ブリザードの言った言葉は真実の冒険 後半 54話に掲載されています。