「7章」 57話 ジェノムVSガイア軍 『未知の能力と真実の意味』
クロノアスの目の先には灰色の繭・・・・ガイアだった。
『繭の内部』
ここはガイアの繭の内部。
中は広く、繭の中心にゼロムとガイアがいる
ゼロム「ガイア聞こえるか・・?」
ガイア「・・・」
ガイアは眠っているように目をつぶったままうずくまっている。
ゼロム「お前はまだまだこれからやる事がたくさんあるだろう。早くチャインを倒せ」
ガイア「・・・」
ゼロム「自分が死んだと思っているのか?」
ガイア「・・・」
ゼロムはガイアにこれ以外に質問をしたが、返答はしなかった。
かぎられた時間は約5分、このままではまずいと思ったゼロムはガイアの体に手をおいた。
ゼロム「ガイア・・お前は2本の青い剣を持っているハズだ。その剣には力がある・・まず1つは『赤きツルギ』・・・・・これは知っているだろうな」
ゼロムは自分の手から、ガイアの体に自分の記憶をながすようにガイアに触れ続ける。
ゼロム「今からお前が知らない『2つのツルギ』の能力を伝達させる。それを使いジェノムを倒せ」
ゼロムは1分程度ガイアに手を触れ続けた。そして手を離す。
ゼロム「後はお前しだいだ・・・」
ゼロムは繭の中から何らかの方法で脱出しようとした。そのときガイアが口を開ける。
ガイア「アンタは誰だ・・・?俺はお前を知らない・・・。しかもなぜ俺と話せるんだ?俺は死んだから何か夢を見ているのか?」
ガイアは立ち上がりゼロムを見る。
ゼロム「私の名はゼロム・・。お前の事は知らないわけではない。それにこれは夢ではない」
ガイア「ならここはどこだ?」
ゼロム「お前の繭の中だ。それと体の中に新しい能力を伝達させた・・・・・・それを使いジェノムを倒せ」
ガイア「意味がわからない・・・ジェノムを倒せると思うのか?ふざけるなよ!!」
ガイアはゼロムをにらみつけた。目には涙がたまっているように見えた。
ゼロム「ジェノムにあきらめているのか?ならその絶望を光にかえてみろ。お前はまだ死なせるわけにはいかない・・!そしていずれまた再開するだろう。そのときは真実を話そう」
ゼロムはこれを最後に口にして繭からじょじょに消えていく。
ガイア「それはどうゆう意味だよ!?」
ゼロム「・・・」
ゼロムは完全に姿を消した。
繭の中にポツンと立っているガイアが上を向いた。涙を手でふく。
ガイア「まだ戦わなきゃ・・・・・!!真実ともジェノムとも・・・・・」
ガイアの目の前が白い光で満ち溢れた・・・!!
続く。