「7章」 56話 ジェノムVSガイア軍 『時の覇者とプラム』

???1「よかった!間に合った!」


見覚えのない1匹のチャオが懐中時計を持って、ヴィラとブリザードの場所までジャンプしてやってきた。

そして後ろには1匹のチャオがついてきていた。

???2「ガイアを早く見つけなくては・・・・。あと時間は?」

???1「5分」

???2「早くしなければ・・・・・」

???2は赤いリングをとりだした。これを岩が砕けて場がみえない場所にぶん投げた

するとザバァァアアンっと周りの岩が破裂し、ジンとガイアがでてきたのだ。

???2「この青いヤツは・・・・・・・まあいい。それよりガイアはやばいな。灰色の繭につつまれているのか」

???1「ゼロム、早くしろ」

???2は『ゼロム』とよばれるチャオだ。格好は白いコートをまとってどんな形のチャオかわからない。

ゼロム「わかっている。クロノアス」

???1は『クロノアス』と呼ばれるチャオだ。格好は光っている毛布で体をまとっているためどんな形のチャオかわからない。

ゼロムは灰色の繭に手をおいた。灰色の繭はゼロムを繭の中へ入り込ませた。





ゼロムが繭の中に入り込んだ後、近くで意識を失っていたプラムが目を覚ます。

プラム「んん・・・・・」

プラムは意識を取り戻したが、目の前には倒れているジンとヴィラ、灰色の繭につつまれているブリザードの姿、そして時が止まっているように動かないジェノムの姿があった。

プラム「いかなきゃ・・・・・」

プラムはこちらへ向かって歩き出した。そしてクロノアスの前にくる。

クロノアス「お前は?」

近寄ってきたプラムに声をかける。

プラム「わっわたしはプラム・・・・・あっあなた・・は・・?」


クロノアス「おびえているのか?ワシの名は『時の覇者』クロノアス・・・。これはお前の仲間か?はやく助けないと死んでしまうぞ?」


プラム「何このヴィラの傷は・・・・!はやく助けなきゃ死んでしまう!」

ヴィラの体はもう死ぬ寸前だ。プラムは回復魔法をかけ応急処置をした。ジンにも回復魔法をかけた。これだけでいっきの魔法を消費してしまう。

クロノアス「回復魔法がつかえてよかったな・・・・・」

プラム「あっあなたは敵なの・・・・・?」

この問いにクロノアスは答えることはなかった。逆にクロノアスがプラムに質問した。

クロノアス「君はこの世界をどう思う?いま世界を破壊する兵器に負けようとしているんだよね・・」

クロノアスはときが止まっているジェノムを見た。

プラム「今はそんなことは関係ありません。はやく仲間が助かることを願っています・・。なんでかんたんにやられてしまうの・・・・・」

プラムはブリザードの繭を見た。いっきに涙がこぼれてくる。

プラム「ジェノムを倒すということに実感がなかった。ここまでいろいろと苦労すると思わなかった。ガイアもブリザードさんも・・・・・・・・・消えてしまっているよ・・・・・・・・・・」

前が見えないほど涙がでてくるプラム。

ジンもジェノムの技をもろに受け、ヴィラは闇の奥義最終プログラムを受けている。絶望的状態なのだ。


クロノアス「君は世界の滅亡より仲間を考えるのか・・・・・。世界を救うことの意味は難しい。それも個性だろうな・・・でもそれはこの日から変わるかもしれない」


クロノアスは懐中時計をみた。

クロノアス「あと残り1分30秒・・・みててごらん。『アイツ』は復活する。そして今日から世界を救うことをよく考えてみてくれ」

クロノアスの目の先にはガイアの繭が移っていた。

続く。

ゼロムは一回どこかの話ででているんですね。最初の登場をみてみましょう!(ホムペクリック)???と書いてある場所はゼロムです。

NEW 時の覇者『クロノアス・クロッカス』(初登場)
白く光っている毛布でからだをおおい姿がわからない。
なぜかゼロムと関わりがあり、これからまた登場するかもしれない。
懐中時計をつかい、時を支配できるらしい。

このページについて
掲載号
週刊チャオ第249号&チャオ生誕8周年記念号
ページ番号
233 / 310
この作品について
タイトル
真実の冒険
作者
土星(サターン)
初回掲載
週刊チャオ第107号
最終掲載
2021年6月29日
連載期間
約17年3ヵ月12日