「7章」 55話 ジェノムVSガイア軍 『終わらない破壊兵器』
「自動プログラム更新中。これより破壊兵器の目的および人格細胞をシャットアウト、闇の奥義限界突破」
この声がアイツの体・・・ジェノムの体から違う声で発生した。
ジェノムの体は浮き上がり、目が真っ白になり、体が壊れかけているにもかかわらず剣を持つ。
ジェノム「マダオワラナイ・・・。『破壊兵器最終プログラム』始動・・・」
ジェノムは剣を空へ向かって投げた。これはオキスの究極技『アルティメットストライク』と同じやり方だ。
剣は無数に増え、空からいっきに地面へと飛んでいく。
ジェノム「最終プログラム・・・『アルティメット・デス・ハザード』・・・」
飛んでいく剣は黒い刃に変わり、地面へ降り注ぐ。威力は半端じゃない、周りに降り注いだ黒い刃はまわりの岩を完全に粉々にする。
ヴィラ「・・・・・・・・・ぐはぁ!!・・・・・・・・・・・・はっ」
降り注いだ刃のおかげでヴィラは意識をとりもどした。
ヴィラ「(なんだこれは・・・・・・・痛すぎてまた意識が飛びそうだ・・・・・・・ブリザードは・・・?)」
ヴィラは横を向いた。そこには自分と同じくらい大きな傷をもったブリザードが倒れていた。
ブリザード「・・・・・」
ヴィラ「だい・・・・・じ・・・・・う・・・か・・・・・」
ジェノム「生き残り者発見。ただちに破壊スル」
ジェノムは空中からヴィラへ向かって『デス・ストライク』の技をくりだそうとした。
ヴィラ「(なんだ・・・・・アイツ・・・・・体じゅう穴だらけじゃないか・・・・・・・)」
ヴィラはジェノムの体をみてつぶやいた。
ジェノム「最終プログラム・・・・・『ボルテックス・ストライク』・・・・・」
ジェノムの剣から大きな電流がほとばしる。
そしてヴィラへ宙から突っ込んできた。ヴィラは死にそうで動くこともできない。
ヴィラ「ちく・・・・・・・・し・・・・・・・」
ヴィラが最後の力で横に体をひっくりかえしたときにみたブリザードはもうガイアと同じように灰色の繭につつまれていた。
ヴィラ「(もう終わりだ・・・・・)」
ヴィラの顔から一摘の涙がこぼれた。
そのとき!!突っ込んできてあたりそうなジェノムの動きが止まった。同時にヴィラも意識を失う。
????1「良かった!間に合った!」
見た覚えのない1匹のチャオの手には小さな懐中時計がにぎられていた・・・・・。
続く。