第一章 ~マール星~ 七十話 「集合」
シャドウ達はそれぞれ捜索を終え、ギルダンタウン入り口へと急いだ。
集合場所に一番最初に着いたのはラルドだった。
ラルド「一番最初か・・・・・・。戦ってた私より遅いなんて。」
ラルドは、ギルダンタウンの入り口付近に座った。
そして、しばらくするとマッスルがやってきた。
マッスル「お、ラルド、早いな。」
ラルド「まぁね。で、どうだった?」
マッスル「ずいぶんと強い敵が一匹いた。逃げられちまったけどな。」
すると、ラルドは驚いて答えた。
ラルド「え、私も強い敵と戦って、逃げられちゃったよ?」
その言葉にマッスルも驚いた。
マッスル「マジかよ。運悪く俺達だけ、って訳じゃないよな・・・・・。」
マッスルがそう言うと、エイリアが丁度やってきた。
エイリア「ただいま~。」
エイリアは片手を頭の上で振りながら言った。
マッスル「おかえり~、じゃなくてさ、強い敵と戦わなかったか?」
エイリアも、驚いた表情をした。
エイリア「え、何で知ってるの?最後はどっかに行っちゃったけど・・・・・・・。」
するとマッスルは確信を持ったように言った。
マッスル「偶然じゃないな。これだけ強い敵が待ち伏せていたって言うと、読まれていた・・・・・か。とりあえず、みんなを待とう。」
そして、しばらく待つと、シャドウが歩いてきた。
シャドウ「まだ揃ってないか・・・・・。フェトムのような奴が他にもいるようだな。」
マッスル「やっぱりか・・・・・。」
さすがにこれだけ待つと、ゾロゾロと仲間達が戻ってきた。
ナイツ、ナイリア、そして遅れてラインをしょったバウスが戻ってきた。
当然、仲間達はラインをしょったバウスを見て驚いた。
シャドウ「・・・・・・。見ての通り、全員に何かがあったようだ。これから、それを一人ずつ話していこう。」
この先、とてつもない事が起こりそう、と感じたのか、シャドウ達の表情は引き締まった。
続く