8話 大型生物と決戦

さあて、いよいよ戦いだ。
その前に、あらすじを話そう。

「あらすじ」
炎の洞窟に潜り込んだ、チョリマーとアフガン。
ナコタマとホノタマも一緒だ。

しかし、マグマのためにナコタマが居なくなってしまう。

そうして、ついた最下層。そこには、デスポウと名乗るピクチャオ
しかし本当は、不死鳥だった!

さあ、居なくなったナコタマも戻ってきた!決戦だ!!



8話「赤に欲する者・怯える者・守るべき者」

勝負の時が来た。
まずは、相手の焼夷弾(※1)が飛んできた。

明らかに「人」を狙っている。俺たちは、間一髪でかわす。
相手は、もう一回、焼夷弾を投げる。
今度は、ピクチャオが守ってくれた。

さあ、自分たちの攻撃の番だ。
まずは、ナコタマを火炎放射器に投げつけた。

ナコタマで火炎放射器を壊し、弱点の傷にホノタマを投げる。
そうすれば、相手が飛べなくなり、落ちてくるという寸法だ。

「おーい、がんばれナコタマ~」

応援をする。しかし、相手に振り払われて、今度はあちらから。
っておい!火炎放射器がボウガンのように変形した。

「・・・予想つくわ。ここまで来たら・・・」
「ああ・・・」

その瞬間、炎の矢が飛んできた。鋭利な武器で、ナコタマが5匹。
・・・初めての犠牲だ。

ナコタマ20ひきー5匹=15匹
という、単純計算。ということは、後3発で終わり。

「・・・かわせ!」
「・・・レート!」
「おい!ギャグじゃないぞ!」
「いや、中間に出てくる熟字訓・・・」

いや、ここで勉強する方がおかしい。
さすが大阪生まれだ。
ついでにかわせとは為替の事だ。

・・・さてと。気持ちを入れ替え、
もう一度、ナコタマを投げる。

すると、ぱきいという大きな音とともに火炎放射区が割れた。
すると相手は、

「・・・終わりか、ここを当てれば一撃だ。」
といった。

(ここからは古文風味の説明文で)

ころは3月21日辰の刻ばかりのこと
火山の火砕流激しくて、岩うつ溶岩も高かりけり
(中略)
空には不死鳥、羽ひらめかせたり
陸にはチョリマーピクチャオを並べてこれを見る
いずれもいずれも晴れならずといふことなき

「よし、投げるぞ!」
「よしがんばれ!」

チョリマー目をふさいで、
「・・・・」
と心の中を無にして、目を見開いたれば溶岩も固まり
不死鳥のはためきも弱り
弱きところに当てげにぞなったりける

チョリマーピクチャオとって構えひやうど投げる
小兵というじやう。4足3伏、ホノタマ強し

裏響くほど長なりして、あやまたず不死鳥の弱きところに
一寸ばかりおいて、ひいふつぞいぎったる

紅のはね海へ入りければ不死鳥は空えぞ上がりける
しばしは虚空にひらめきけるが
火砕流に一もみ二もみもまれて(?)
赤色の水晶、可動式ノズルをおいて
・・・散ったりける・・・

(戻ります)

ピクチャオは荷物を運んだ。
チョリマーとアフガンは・・・笑みを浮かべた。

荷物の前には・・・彼奴が待っていた。

続く。

このページについて
掲載号
週刊チャオ第136号
ページ番号
8 / 9
この作品について
タイトル
ピクチャオ
作者
それがし(某,緑茶オ,りょーちゃ)
初回掲載
週刊チャオ第119号
最終掲載
週刊チャオ第136号
連載期間
約4ヵ月14日