ルチフェルの昔話編 1話
「まあ、俺は此処に今も住んでいるがな。
かつては、此処は龍族の中心都市だった。」
「へえ。それで・・・何で壊滅したの?」
ああ、それはこれから話す。
その前に、おまえがルチフェルに「虹色の石」をピアスにしてもらっただろ。実はそのピアスには「自分を最大限に生かす」能力を持っている。
おまえの姿が変形したろ?
あれがおまえのその能力の「最大限」だ。
見たところおまえは、
神速の青・極寒の彗を獲得したみたいだが。
しかし、まだあと5種類有るのだ。
さて、此処で昔話を始めるか。
・・・
戦争の時有る女兵がしんだ。名前を「スイ」と言った。
彼女はまだ2歳という若さだった。
・・・
~時は5年前~
「・・・・・・おまえ達は何でこんな事で・・・」
カオスは怒りにふるえていた。
しかし残念ながら、もう出ることが出来ない。
「・・・・・・なんだ?あのチャオは?」
そのチャオこそスイであった。
「なあ、ティカル。少しだけ、出してくれ。」
「なぜ?」
「あのチャオが気になるのだ。悪さはしない。頼む。」
「分かったわ」
カオスはエメラルドから出ると、
そのチャオに近づいていった。
死んだら普通は繭にはいるはずなのに・・・・
その時。カオスは腕にはまっている、石を見つけた。
そして、カオスがそれを見た瞬間。
ぱっと、頭に映像がひらめいた。
「(・・・・これは・・・・二本・・・しっぽ・・・・?)」
頭にその映像がきらめいているときに、
ちょうどそこを通りかかったチャオに
「これを・・・二本のしっぽを持っているやつに渡してくれ」
「2本?まあとりあえず分かったよ。」
「あと、此処に卵も一個落ちている。
此処の母親が守っていたようだが・・・・」
「ああ、これも預かるよ」
・・・・
「その時、もらったのがルチフェル。」
「でもそれって誰の卵・・・?」
テイルスが訊く。すると、ドライバーは笑って、
「・・・一番近いところにいるさ。」
と言った。