初めての冒険編 2話目(終)
ばぁん!!!
という、勢いの有りすぎる音とともにテイルスはつっこんだ。
「なんだ?なんだ?」
そうして出てきた、警備をテイルスはしっぽで殴った。
警備はそのまま気絶していた。
そして、地下に来た。
ここには5つ部屋がある。
第一ボイラー室は一番奥だ。
まずは手前の部屋から。というより、他の部屋は壊されていた。
ばんという勢いのある音で入ってきたテイルスの前には、
一匹のチャオがいた。
「ふん!おまえがルチフェルの仲間か。」
出てきたのは、ここの長「ダイス」
ルチフェルによると、かなり強いらしい
「子分はルチフェルにより、まえ、全員死んだ。」
テイルスは少し同情した。
自分についてきてくれたやつが「全員」しんだ・・・・
それは例え敵でも我慢ならないことだろう。
しかし、テイルスは「助ける」一心でここまで来た。
そう。「自分を頼ってくれる」人がいるから・・・
「とりゃっ」というかけ声とともにテイルスはしっぽで殴った。
しかし、それを抑えられ、さらに、
「かかと落としぃ!!」
と、返り討ちを浴びてしまった。
がたがたと崩れ落ちるテイルス。
しかし、それでも彼はつっこんでいった。
心に決めたものがある。それを守らないと・・・
テイルスはもう一度しっぽで殴った。
びしぃという音がした。
そう、俗に言う「ジャストミート」というやつだ。
「ぐ・・・ぉ・・・」
そのボスはかなり食らったようだ。
そして、こう語りかけた。さっきとは違う感じで・・・
「おまえは・・・なぜ、「他人」を助け、そして倒すんだ?」
言い訳かもしれない。
だが、テイルスにとってこの言葉は重みがあった。
なぜなら「その通り」だったから。
テイルスはそういえばと言うような感じだった。
そして思った。
「それはそうだ。」と
だけど、何かしれない心で、痛恨の一撃をもう一度。
ボスは倒れた。
そして、小さいチャオを助けた。
屋根の煙突から飛んで逃げた。
「わあ、すごい!」
少年は普通にそういった。
初めての小さな冒険は終わった。
そして、テイルスも小さな「英雄」となった。
だが、テイルスにはもう一つの心があった。
「なんで、他人に関わるのだろう」と
しかしそれが分からない。
自分の今までの心に疑いをかけ始めるテイルス。
さっきの倒したボスにも、罪悪感。
決して思ってはならない考えだった。
「英雄」の壁にぶつかったのだった。