My小説に悩むワタクシが小説講座。2

2・キャラとは?

ストーリーはまぁ、物語のこと。
つまり、キャラを動かしていく「道筋」のようなものかな?

でも、ストーリーは考えにくいし、難しい。
それに連載は長期的に考えないと行けないから、
途中で書くことに飽きてしまうことも多い。

だから、こういうときは「キャラを作る」が大切。
小説の進め方を説明していくと、

1・「個性の強い」キャラを作成する。

個性の強いってところが大切。赤ペンで下線ひいといて。
ここで「キャラ立ち」させるかが後で重要。
性格(+性別・年齢)、容姿、口癖の3つが重要。
「技」とかはこの時に決める必要は無いよ。

2・キャラ同士で軽く会話をさせてみる。

もちろん、口癖や性格、性別を使う。
口癖や性別は特に現れやすいので、そこら辺意識して。
会話が成立して、誰が誰かが分かればOK。

3・キャラとストーリーを組み合わせる。

ここで初めて「技」とか「敵」を考える。
そして、それも「ストーリー」として入れるとやりやすい。
つまり、敵や技を「キャラの一部」にしてしまうと、
ストーリーで次々と出てくる中で、
ストーリーで浮いてしまうものが出てくる可能性があるからだ。
 
そして、この1、2をふまえると、
例えストーリーがあまり上手に考えられていなくても、
恐ろしいくらい文章が進むと思う。
それは「会話が成り立つ」ことや「性格のぶつかり合い」を、
遠慮無く書けるところにあると思う。

だから、あくまで、ストーリーは「道」であって、
読者は「道」を見るんじゃなくて「道を歩くキャラ」を見る。
そのキャラがしっかりしていれば、
道がある程度ぐらついても、乗り越えてくれると思う。

そして、キャラがきちんとしていると、
短い行動の中で色々な会話やイベントを起こすことが出来る。



(例2)

ストーリーの流れ(キャラが二人いて特に中身を決めてない)

家を出る → ちょっと会話 → 建物に着く

  

・・・分かるよね?
これじゃあ、ストーリーがしっかりしていても、
キャラが何もしてくれないようじゃあ、面白くもない。

だから、こうする。



(例2 添削例)

キャラが二人いて、
一人が食いしん坊でおしゃべり好きでポジティブ、
一人が天然で、すぐに道に迷う方向音痴でめんどくさがりや。

家を出る → 会話をする。  

おいしそうなにおい。→その店に一人がつられる。

もう一人が一人で勝手に道に迷う。

もう一人がいないことに気づいたので、あわてて探す。
もちろん、おしゃべり好きなので沢山の独り言をしながら。
町の人に聞いてやっと居場所を特定する。

なんとかみつけるが、迷いに迷った一匹は
もう建物に行くのめんどくさいとぼやく。
そして会話。

何とか引っ張り込んだまま、建物に到着。



と、こんな感じでストーリーは、「建物に行く」だけだけど、
性格などを入れることで、勝手に新しいストーリーが出来る。
しかも、かなりスムーズに。

このとき「家から建物に向かう」行動のことを、
物語の重要な行動、つまり「主線」と言います。
そして、「会話」や「迷子の捜索」の行動のことを、
主線を取り巻く「傍線」と言います。

だから、物語をきちんと出来る人は、
主線をきちんと作っていて、傍線で話をふくらませています。
でも、キャラがないと「傍線」が足りなくなるし、
ストーリーがあやふやだと「主線」が足りなくなる。

・・・だけど、ここで重要な話が。
キャラしか上手くなっていなくても(俺はそれで良いと思う)
ストーリーは成立します。
それは、キャラで出来た「傍線」が「主線」になってくれるから。

だから、ストーリーに息苦しくなると、
連載を打ち切ったりする事があるかもしれないけど、
基本的にキャラがきちんとしているストーリーは、
適当でも繋げられるとおもって気楽にかくことができます。

まぁ、こんな文章読んでもわからねぇよ、某の野郎と、
思う人もいるかもしれないけど、
実際やってみると、本当に上手に行くと思う。

このやり方は最初は慣れないけど、
基本的に最初にキャラなどを決めてしまえば、
後がかなり楽になることは覚えておこう。

このページについて
掲載号
週刊チャオ第259号
ページ番号
2 / 3
この作品について
タイトル
My小説に悩むワタクシが小説講座。
作者
それがし(某,緑茶オ,りょーちゃ)
初回掲載
週刊チャオ第259号