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> 「はいはい、了解しました~。それと名前は骨犬ではなくてケロベロスです。(僕ってバカ?)」

ある意味、地獄の犬だった!!
お、骨犬・・じゃなくてケロベロスが何かを見つけたようです。
「前方に羽を持った飛行生物を発見しました~」
「ケロベロスよくやった!!よ~し捕まえるぞ~」
桃太郎達はその飛行生物に追いついた!!が
「ってコウモリかよ~!!鳥じゃないじゃん!!」
コウモリはこちらに気づいたのか桃太郎達の所に寄ってきた!!
「ゴーストブラザーズさん達、私に何かご用で?」
植木鉢を被った怪しいチャオと骨だらけの犬が一緒に歩いているのを見ればそう思われても無理はない!!
「コウモリさんコウモリさん、お腹減ってませんか?キノコがあるんですけど・・・」
だめだコウモリ!!桃太郎は心の中で笑っているぞ!!
「お、丁度小腹が空いていたんですよ。ありがたやありがたや。モグモグ・・・」
コウモリが何も知らないでキノコを食べている中、骨犬はコウモリを見て泣いていました。「(許せコウモリ!!生きるためにはこうしなきゃいけないんだ!!許せ!!)」
コウモリはキノコを食べ終わったようです。
「ああ美味しかった。どこのどなたか存じませんがありがとうございました。では私はこれで・・・」
コウモリが帰ろうとしたその時・・・
「ちょっと待った~!!」
「?」
コウモリは「なんですか?」と言うように再び桃太郎達の所に戻ってきました。
桃太郎は本を広げて言いました。
「この本にも書いてあるように君はオレから食べ物を貰ったのだ!!よってオレの家来になってもらう!!」
コウモリは本をじっと見て・・・
「・・・・・面白そうですね。いいですよ」
なんとあっさり返事が戻ってきたのだ!!
「(いいのかよ。そんなあっさりで・・・)」
骨犬はぽか~んと口を開けてコウモリを見ていた。
「やった~!!君のような人材(動物だけどね)が欲しかったのだよ!!」
それに対してコウモリは・・・
「私の名前はバット君です。どうぞよろしく」
ここで解説。
骨犬もコウモリもなぜ桃太郎に名前を聞かなかったかと言うと桃太郎は背中に「日本一桃太郎」と書かれた旗が付いていたからです。
そんなこったでサル探しが始まった。
しばらくしてからコウモリが何かを見つけたようなので急いでその方向に行ってみると・・・
「半漁人~~!!??(明らかにサルじゃないよ~!!)」
桃太郎達に気づいたのか半漁人がやって来た。
「も~も太郎さん桃太郎さん♪お腰に付けたキノコを♪全て~私によこしなさい♪(字余り)」
「(自分から言ってるぞ~!!しかも歌詞違うし!!)」
骨犬はリアクションし、コウモリは何も言わなかったが、桃太郎はもちろん
「いいですよ~ただし家来になってくれますね~?」
半漁人はOKして桃太郎達は山を進み鬼ヶ島が見える海岸へとやって来た(ちなみに半漁人の名前はイルカらしい)。
「桃太郎さんこんなところにやって来て何をするんですか?」
「何を言っているのだね君。鬼退治に行くに決まっているじゃないか」
「!!!!????」
小動物達は驚いた。
それもそのはず、誰も鬼退治に行くなんて言ってないのですから。
「ただの遊びではなかったのですか!?」
バット君が焦る!!
「自分は早く家に帰りたいです~」
イルカは何も考えていない!!」
「バカヤロ~たかがキノコ1個で命なんか懸けられるか~!!」
こんな時はオージンジン、オージンジン♪
「え~い騒ぐな~!!キャプチャするぞ~!!」
「行かせて頂きま~す♪」
小動物達はいっせいに答えた!!

このページについて
掲載号
週刊チャオ第26号
ページ番号
3 / 4
この作品について
タイトル
もしも桃太郎がチャオだったら・・・
作者
まわしげり
初回掲載
週刊チャオ第26号