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> まあとりあえずそんな訳で桃太郎はじいさまとばあさまの家に勝手に住みついたとさ♪

~約2時間後~
「じいちゃん、ばあちゃんオレ鬼退治に行って来るよ」
そうなのです。3日前ある都にオニチャオ達が攻めに行って「カオスエメラルド」という秘宝を奪ってしまったのです。
桃太郎という存在は鬼を退治するために現れたようなものです。
強引、脅迫、テロ、その他色々を使ってでも桃太郎は鬼退治に行かせねばなりません(おいおい)
「なに~!?まだ2時間しかたっとらんぞ!?」
しかしここはチャオワールド。
時間が経つのは早いのです。
「大丈夫だよ。山でさんざん鍛えたし、進化もしたさ」
山で鍛えたと言ってもしょせんは2時間である。
「ダメと言ったらだめじゃ!!危険すぎる!!」
ばあさまも現れて
「そうですよ。それにやられて死んだりでもしたら私たちゃどうすればええんだい?」
続けてじいさまが
「そうじゃ!!きつとマスコミが押し寄せてきてネタにするじゃろう。新聞の見出しはきっとこうじゃ『老夫婦、孫に無謀な夢を託す!!』とな。もしそうなったらわしらはどうすればええんじゃ~!!」
「少しはオレのことを心配したらどうだ~!!」
じいさま達は言葉どころか泣いている!!
「と・に・か・く・ダメなものはダメです!!」
「なんだよ~鬼を退治したらきっとカオスエメラルドの他にもたつぷりお宝があるのによ~」
じいさまとばあさまは少し反応した!!
「(お宝~~!?)」
ばあさまは冷蔵庫からなにやら食べ物のようものを取り出して持ってきました。
ばあさま「この日のためにずっと、とっておいたんだよ」
ばあさまはそう言ってやる気キノコを10個ほど袋に入れて渡した。
「う、うんありがと(この日のためたせなんて絶対ウソだ~!!)」
じいさまもなにやら持ってきて・・・
「桃太郎よ、これは昔わしが愛用していた兜じゃ。ちと古いがまだまだ使えるぞ」
兜とは植木鉢のことだつた!!
「植木鉢じゃないか~!!」
まあそんなこったで桃太郎は仲間探しに山へ行きました。
「まずは犬だけどそんな簡単に居るかなあ・・・お、犬発見!!」
桃太郎がその犬を追っていくとそこにグロテスクな犬が歩いていた!!
「犬は犬でも骨犬かよ~!!・・・・ま、この際なんでもいいか」
骨犬は桃太郎に気づいたせいか、いきなり逃げ出した。
でもあっさり桃太郎に捕まってしまいました。
「なんで逃げるんだよ」
「だだだだって植木鉢なんて被って・・・怪しいよあんた!!」
骨犬は手足をバタバタさせながら言った。
「まあそれはともかくこれを食べなさい」
桃太郎は袋からキノコを出して渡そうとしたが・・・
「いらないよそんなの!!お腹は減ってないし、第一、僕達小動物が食べる物じゃないだろ!!」
骨犬はそっぽを向いてしまった。
「うるさい!!いいから食べるんだ~!!」
桃太郎は骨犬の口にキノコを無理矢理押し込んだ!!
「もがががが・・・・食べたよ!!これでいいだろ!!じゃあな!!」
骨犬が帰ろうとしたときに桃太郎は1冊の本を取りだして不気味な笑みを見せました。
「フフフフフ・・君~食い逃げする気かい?ちゃんとお代は払って貰うよお代は!!」
桃太郎は請求書と書かれた紙を骨犬の顔に押しつけた!!
「い、い、1千万リングだ~!?そんなの払えるわけないだろ!!」
桃太郎は本を広げて見せた。
「じゃあ代わりに家来になってもらおうか!?」
「なんでそうなるんだよ!!」
桃太郎は本を指さして言った。
「だ・か・ら・ここに書いてあるだろ!!」
骨犬は本をじっと見て言った。
「・・・・・・きびだんごって書いてあるじゃないか~!!」
しかし問題はそこではなかった!!
「え~いうるさい奴だな!!キャプチャするぞ!!」
桃太郎の一言で骨犬は固まってしまいました。
「(キャプチャ=チャオの能力が増える+小動物が居なくなる=小動物消滅=死)」
骨犬は泣きながら
「行きます行きます。行かせてください!!(こんにゃろ~この恨みは3倍ねいや10倍にして返させて貰うぞ!!)」
骨犬はとうとう降参してしまいました。
「うんうん、それでよし。・・・後はキジとサルが欲しいんだけど・・・骨犬、一緒に探してくれよ」
骨犬はもちろん
「はいはい、了解しました~。それと名前は骨犬ではなくてケロベロスです。(僕ってバカ?)」

このページについて
掲載号
週刊チャオ第26号
ページ番号
2 / 4
この作品について
タイトル
もしも桃太郎がチャオだったら・・・
作者
まわしげり
初回掲載
週刊チャオ第26号