第5話「時が、動き出す」・後編
第5話・後編
【吉川】「さてと・・・始める前に、だ。」
そう言うと、彼は後へ魔術を放ち、転落防止用のフェンスを壊しました。
【川島】「!?」
【吉川】「こっちの方が面白いだろ?しくじったら即、死だ。」
【神楽坂】「・・・・・」
そして。
【吉川】「・・・いくぜ!サンダーフィストっ!」
【木更津】「雷!?」
吉川の攻撃。全員、避けます。
【カナル】「こ、コイツも・・・凄い魔力だな・・・」
【サララ】「勝てるの・・・?」
【ヴァレイユ】「違うわ、勝つのっ!香織!」
【木更津】「うん!アイスキューブっ!」
木更津が攻撃しますが、
【吉川】「甘いっ!」
簡単に弾かれてしまいました。
【川島】「そうよ、単純に考えて6対1、いくら相手が強くたって、勝てない訳ないじゃない・・・!
いくわよ!アクアスプリッターっ!」
【サララ】「ええ!エア・スクリュー!」
・・・しかし、吉川はそれを片手で弾きます。
【吉川】「やはり、駆け出しの魔術師だな・・・俺の前では無駄だ・・・」
【川島】「ウソ・・・」
【神楽坂】「相手は雷属性・・・なら、突っ込めば!」
と、神楽坂はまっすぐ吉川に向かって走り出しますが、
【吉川】「サンダーフィスト!」
吉川の一撃。
【神楽坂】「うわぁっ!」
【カナル】「啓っ!」
やはり、ダメです。
【カナル】「おい、大丈夫か?」
【神楽坂】「この程度なら・・・」
【木更津】(やっぱ、普通にやっても無理・・・乱戦に持ち込めば、何とかなるかも・・・)
「神楽坂さん、もう一度突っ込んで!みんなは援護して!」
【神楽坂】「あ、はい!」
(よく分かんないけど・・・やってみる!)
神楽坂は、再び走り出しました。
【吉川】「無駄だと言っただろ!サンダーフィストっ!」
同じパターン。しかし、
【ヴァレイユ】「ストームバスターっ!」
ヴァレイユの援護で打ち消します。
【カナル】「フレイムショットっ!」
さらにカナルが援護攻撃、そして、
【神楽坂】「レイグラディウス!」
神楽坂の剣。
【川島】「これなら!?」
【神楽坂】「・・・速い!?」
吉川は、その波状攻撃を全てかわし、
【吉川】「エレクトリカルガン!」
反撃。
【神楽坂】「くっ!ヘヴンスシールドっ!」
とっさに盾を作りますが、すぐに砕けてしまいました。再び、神楽坂に直撃。
【神楽坂】「ぐはっ!」
【カナル】「啓っ!」
【吉川】「さてと・・・!?」
吉川が神楽坂にトドメを刺そうと動こうとしますが、
【木更津】「アイスサーベル!」
後ろから、木更津が詰めていました。一撃。
【吉川】「なるほど・・・だが、そんな調子で倒せると思うか?」
確かに直撃はしましたが、ほとんどノーダメージ。
その間に神楽坂は体勢をを立て直します。
【木更津】「もう1回いい?」
【川島】「ええ!」
【神楽坂】「レイグラディウスっ!」
神楽坂は再び剣を作り、吉川を攻めます。軽くかわしていく吉川。
【ヴァレイユ】「エレククラッカーっ!」
【サララ】「エア・スクリューっ!」
その援護攻撃も、
【吉川】「サンダーフィストっ!」
吉川の避けながらの攻撃で打ち消されてしまいます。
【川島】「このままじゃ・・・何とかしないと!」
(ヒロインのくせに、何もしてないし・・・)
・・・いや、そういう問題じゃないと思うんですが。
とにかく、川島が突っ込みました。
【木更津】「!川島さん!川島さんは突っ込んじゃ・・・」
止めようとした木更津ですが、
【川島】「ウォーターライドっ!」
【吉川】「!サンダーフィストっ!」
・・・さて、水の攻撃と雷の攻撃がぶつかるとどうなるか。
当然、水は電気を通します。オマケに吉川の魔力は別格。・・・つまり。
【川島】「きゃあああっ!」
【サララ】「涼子っ!」
【神楽坂】「川島さん!?」
大ダメージを負い、そのまま倒れてしまいました。
【吉川】「甘いな・・・今度はこちらから行くぞ!」
そして、吉川の猛反撃が始まります。
来週へ続く