第百八話 天高きメリー大木
医局長はチャカをベッドへ寝かせ、懸命に看護していた
医局長「長くもつかどうかは、君の精神次第だ・・がんばれ。」
チャカ「・・・・・・・」
グラウス達はとにかく走り続けた。南へ、南へと。
そして、やっと見つけたのは大きな大きな木。雲の上まで続いている木をみつけた
木の枝が頂上をつつみこんでいるようにできていて、空からの進入は不可能である
上ろうとすれば、膨大な時間がかかる。
だが、グラウスはこういった。
グラウス「おい・・上るぞ。頂上に。」
フラッシュ「・・うん。」
リカバー「・・はい。」
現在 3:10
グラウスは剣を背負い、少しずつ上っていっている上っている
フラッシュは、枝がないところまでまだ飛ぼうとしている
リカバーはフラッシュにロープをつけ、自分の体にくくりつけてのぼっている
グラウス「ふぅ・・・ふぅ・・・たかい・・な・・」
現在 3:20
このころに、枝がある険しいところへとついた
幸い枝が太いので、枝から枝へ飛び移れそうである
ただ、あまりにも枝が多いので飛ぶことはできそうにない。
フラッシュ「チャカ・・・・・ふぃー・・・まっててね・・」
現在 3:30
さらに進んだところで、もっと枝が険しいところへときた。
ここまでくるとさすがに飛べないので、ロープをはずし進むことにした。
リカバー「チャカ・・さ・・ん・・はぁ・・はぁ・・まって・・て・・・。」
現在 3:40
かなり上ったところで、三人がなにかをみつけた
グラウス「ん・・・これは、☆形の青い実だ!!もしかすると、メリー大木の頂点の実かな?」
フラッシュ「恐らくそうチャオ!早速とるチャオ!!」
リカバー「しかし、とるのはむずかしいですよ・・」
そう。実は、枝が頂点をつつむようにできていたのは、枝の先っちょすべてがこの実にくっついているためであった
グラウス「しかし、チャカのためだ。絶対とるぞっ・・!」
現在 3:50
リカバーは手でちぎり、グラウスとフラッシュは剣で枝をとっている
とった枝は、つつんでいる状態から普通の木の枝のような状態へともどっていってるようだ
リカバー「なかなかとれませんね・・・!!」
現在 3:55
グラウス「よし、あともうすこしか・・!」
フラッシュ「ここあたりで手でとったらどうチャオ?」
リカバー「それもそうですね。」
そうして、三人は力を合わせて実を無理やりとろうとしている。少しずつとれそうになってきている
グラウス「もうすぐだ!もうすぐでとれるぞ・・!」
そこから三人でおもいっきりひっぱったところで、やっととれた
メリー大木の実は鉄のように硬く、これが薬になるんだろうか と考えつつグラウス達は落下していった・・(ぇ
グラウス「あっ、やべぇ!どうやって着地するんだ?」
リカバー「・・・さぁ」
フラッシュ「ぎゃぁああああ!!受け止められないチャオ~!」
そこで、偶然にか風が吹き、町の西のほうへと飛ばされていった
西のほうでは、ものすごくひろい大草原があり、そこへ飛ばされていった
草がクッションになってくれて、致命傷はまぬがれた
グラウス「・・それにしても、草原っていうかジャングルにちかいんじゃねーの?ここ」
一面見渡すと、チャオの五倍ほど背の大きい草ばっかりである
このなかから草を探しだすのは到底無理だが、それでもグラウス達はあきらめなかった。
続く