第百九話 ジャングルモドキ
そこで、偶然にか風が吹き、町の西のほうへと飛ばされていった
西のほうでは、ものすごくひろい大草原があり、そこへ飛ばされていった
草がクッションになってくれて、致命傷はまぬがれた
グラウス「・・それにしても、草原っていうかジャングルにちかいんじゃねーの?ここ」
一面見渡すと、チャオの五倍ほど背の大きい草ばっかりである
このなかから草を探しだすのは到底無理だが、それでもグラウス達はあきらめなかった。
グラウス「うし、こっから探し出すか・・」
リカバー「正気・・ですか?」
フラッシュ「気が遠くなるチャオ・・」
グラウス「バカヤロウ!!チャカがどうなってもいいのか!」
リカバー「そうですね、チャカさんのためなら・・!」
現在 4:00
グラウス「離れたら迷いかねないな・・できるだけ、かたまって探そう」
リカバー「効率よく探すには、別れて探したほうが・・」
フラッシュ「そうチャオ!」
グラウス「バカヤロウ!はぐれたら、どうするんだ!永遠に出れないかもしれないぞ!?」
フラッシュ「大げさすぎるチャオ・・」
現在 4:10
フラッシュ「本当にあるチャオか?どこ見渡しても緑チャオ」
リカバー「透明な色素のない草・・ねぇ」
グラウス「色素・・って、なんだ?」← チャオ幼稚園理科の成績が1
4:25
リカバー「見つからないですねぇ・・」
フラッシュ「今思ったけど、色素のない草っていうなら、もしかしたら見つけても分からないチャオ?」
グラウス「色素って何?」
5:00
グラウス「そろそろ探し始めてから・・二時間か?」
リカバー「一時間ですよ。」
フラッシュ「時間音痴」
ドガッ!
5:30
グラウスはフラッシュの頭をもって引きずっている
リカバー「あれ、空中に虫がいる・・?」
グラウス「ん?これとまってるんじゃねぇの?」
リカバー「あれ?おかしいな・・」
リカバーが触れてみると、虫が飛んだ。
リカバー「ん?これは・・」
グラウス「なにかみつけたのか?」
リカバー「きっとこれですよ!夢幻の草!」
グラウス「案外小さいなぁ・・」
フラッシュ「一見見ても何もないチャオよ」←復帰
グラウス「よし、引き抜くか!」
ブチッ
グラウス は 『夢幻の草』 を 手に入れた !!
フラッシュ「この表示は何チャオ」
グラウス「ま、気にせずいこいこ。」
リカバー「東って、どっちです?」
グラウス「コンパスないもんなぁ」
フラッシュ「方向音痴。」
グラウス&リカバー「フラッシュは分かるのか?」
フラッシュ「分からないチャオ」
・・・・
5:45
フラッシュ「そうだ、とべばいいチャオ!」
グラウス「なるほど。じゃぁ乗せてくれ!」
フラッシュ「OK」
そこで、フラッシュは二人を乗せ、町の上空についてから、東へ飛んでいった
そこには、大きな湖があったが、異変があった
グラウス「あれ?きたねぇ・・」
フラッシュ「なんか、沼みたいな色してるチャオ」
リカバー「汚染・・されてるのかな?」
そこで地面に着地し、泉を観察していると、真ん中らしきところに何かがいた
うねうねと動いていて、そこからひどい汚れがでている
胞子のようなものも度々出し、東から吹いてくる風に流れ町へと飛んでいっていた
グラウス「・・こいつか?原因は。」
リカバー「みたところ、病気の原因でもあるようですね」
フラッシュは図鑑を取り出し、何か調べている
フラッシュ「・・ヴァルレシア。ラフレシアの親戚と思われる植物。この植物が出す胞子はチャオに害を与え、ヘドロ病を引き起こす。非常に凶暴で、近づくと食べられる。水があるところに住み、そこを汚染し住み着く。」
グラウス「なるほど、だったらやることは一つだな」
リカバー「何をするんですか?」
グラウス「こいつを倒す。」
続く