第百十話 怪物植物
フラッシュは図鑑を取り出し、何か調べている
フラッシュ「・・ヴァルレシア。ラフレシアの親戚と思われる植物。この植物が出す胞子はチャオに害を与え、ヘドロ病を引き起こす。非常に凶暴で、近づくと食べられる。水があるところに住み、そこを汚染し住み着く。」
グラウス「なるほど、だったらやることは一つだな」
リカバー「何をするんですか?」
グラウス「こいつを倒す。」
現在 6:30
ヴァルレシア「キェエ!キェエエエエエ!!」
フラッシュ「植物のくせに気持ち悪い声をあげるチャオ!」
ヴァルレシアは早速近づいてきたフラッシュを触手で縛り上げた
グラウス「大丈夫か!」
グラウスがそれを剣でずたずたに斬り、フラッシュを救った。きるたびに気持ち悪い声をあげるのであまり攻撃したくないだろう・・
リカバー「闇の封印!!」
リカバーがヴァルレシアに手をむけると、丸いようなものがヴァルレシアを包み、砕けるように散るとヴァルレシアは苦しんだ
リカバー「こいつは、ただの植物ではないです!闇属性をもってますから・・恐らく魔物でしょう!」
フラッシュ「闇属性なら話は早いチャオ!」
フラッシュは空高く飛び、上から攻撃をしかけた
フラッシュ「セント・ライト!!!」
手から、光の弾がでてきて、ヴァルレシアに思いっきり当たった
すると、また気持ち悪い声をあげてドロドロにとけていった
同時に円が広がるように、湖も浄化された
グラウス「ナイスだフラッシュ!」
フラッシュ「エヘヘ」
リカバーは瓶に水を入れた
グラウス「OK.町に戻ろう!」
現在6:50
チャカ「うう~ん・・う~ん・・・」
医局長「まだかね・・・もはや、湖で命を落としたのでは・・」
そのときドアがバーンと開き、医局長は座ってた椅子から転んでしまった
グラウス「おっちゃん!もってきたぞ!!」
医局長「君、すごいな!まずは治療だ!チェーンソーもってこい!」
グラウス「はぁ?チャカの解剖実験でも始めるのかてめぇええ!」
医局長「違う!!はやくもってこい!」
6:55
リカバー「探すのに苦労しました。はいこれ!」
フラッシュ「本当になおるチャオか?」
医局長「ああ、多分な・・」
医局長はチェーンソーを持ち、メリー大木の実にあててスイッチをいれはじめた
驚くことに、ガガガガガガガガとうるさい音を立てている
フラッシュ「ぶっ!!なんて硬いチャオ!」
グラウス「割るなら、俺にまかせろ!!」
グラウスは剣で実を一刀両断にしたが、机ごと斬ってしまった
医局長「うわあああああ!!書類が・・!まぁそんなことはどうでもいい!」
医局長は擂鉢(すりばち)をとりだし、中からでてきた粉、夢幻の草をいれて擂りはじめて、ネチョネチョになってから水をいれた
それをコップにうつし、チャカの口へ放り込んだ
グラウス「なおるのか?」
医局長「多分な・・。実の中の粉は、食べると一瞬であらゆる病気にかかり死んでしまう」
フラッシュ「えっ・・」
医局長「そして、夢幻の草を食べると一瞬で体中が毒に蝕まれ、即死してしまう」
リカバー「なんですって!?」
グラウス「こ、こいつ・・・・!!」
グラウスは剣を振り回そうとしたが、医局長がまて!といったのでやめた
医局長「そして、湖の水は、あらゆる効果を逆転させる力をもっている。つまり、一瞬にして毒を消しあらゆる病気をなおす。」
グラウス「おお~」
そこで、ベッドからチャカが起き上がった
チャカのドロドロしていたところは、もうなおっていた
グラウス「チャカ!!」
リカバー「チャカさん!」
フラッシュ「チャカ~!」
チャカ「う~ん・・あ、グラウス・・」
医局長「助かった・・!余った薬は、ほかの患者に使わせてもらう!感謝するよ!」
グラウス「ほんじゃあ、俺達は旅に出るよ。」
医局長「どこへ・・?」
リカバー「この町の北です。」
医局長「それは危ない!実は病気がはやる前、北からブラックデーモンズがよく攻めてきたんですよ。病気がはやってから、こなくなりましたが。」
フラッシュ「やっぱり、北にいるチャオね。僕達はブラックデーモンズを倒すために旅しているチャオ」
医局長「分かった。元気にしてくれ!」
グラウス「おう。じゃーな」
こうして、グラウス達は旅に出た。
チャカも病気から直り、復帰した
目指すは北にある、ブラックデーモンズAブロック。
四天王の一人である、隊長ブラッディが待ち構えている場所である
これからおこる悲劇も知らずに、
グラウス達は北へ進むのであった。
勇者の旅に、栄光あれ
続く