第百十一話 黒衣の剣士
こうして、グラウス達は旅に出た。
チャカも病気から直り、復帰した
目指すは北にある、ブラックデーモンズAブロック。
四天王の一人である、隊長ブラッディが待ち構えている場所である
これからおこる悲劇も知らずに、
グラウス達は北へ進むのであった。
勇者の旅に、栄光あれ
歩くこと、約10分。
グラウス「・・何か見えてきたな。あれは・・」
フラッシュ「Aブロック。四天王の一人が居る所・・。」
リカバー「まだ、会ってませんよね」
チャカ「どんな奴なの~?」
グラウス「わからねぇって」
そして、約五分後。グラウスたちはAブロックの前で立っているが・・
ほかの所では雑魚の門番だったのに、今回の門番はごっつい斧をもっている
Aブロックは他の所と違い、かなり小さい。二階ほどにしかみえない
門番「何のようだァ?Aブロックに入りてぇのか?」
グラウス「・・・ああ。そこをどけ」
グラウスは剣を構えた。門番は後ずさりもせず斧を肩に担いだままである
門番「やめておけ。俺とまともに戦っても・・」
フラッシュ「どけといったチャオ!!」
話している最中にも関わらずフラッシュはブーメランで攻撃をしかけた
門番は扉を突き破って中に吹っ飛ばされた
中を見ると、門番と同じぐらいごっついチャオがいっぱいいる。
チャカ「手荒い歓迎なの~。」
リカバー「いっぱいいますね~」
一等兵「我等Aブロックの1F防衛を担当する一等兵30名を相手に、たった四人で挑もうというのか」
一等兵2「無駄なことをする奴等だ・・」
一等兵3「行くぞ!光を蹴散らせ!!」
グラウス「うわ、ちょっ、ちょっと・・」
1Fの中で激しい乱闘のあと、今度はグラウス達が門を突き破り外に吹っ飛ばされてしまった
フラッシュ「いててて・・・」
チャカ「強いの~・・。」
リカバー「格が違いますね・・それにこんな多人数では・・!」
その時、後ろから黒いマント、口を覆うマスクをつけたライトカオスのチャオが後ろからやってきた
色は、緑色で目と体が一体化しているように見える
????「・・グラウス。」
グラウス「・・えっ?」
謎の男は、そういって門を開け、中に入っていった
グラウス達もなぜか後をついていき、Aブロックのなかに入っていった
????「此処が、Aブロックか。」
一等兵「さよう。なんの用だ」
????「グラウス達を通してやれ」
一等兵4「そんな話が通用すると思うなかれ!グラウス達を通せだと?この先には隊長ブラッディに・・」
一等兵5「デス・ラビリンスのバリアを管理する機械もあるのだ!」
一等兵6「更に、そこを抜けたあとは天まで続くブラックデーモンズの本拠地である塔があるのだ!」
????「・・やはり駄目か。なら私が力づくでも・・」
????は手を前に出すと、光が手に集まり????よりも長く、太い剣がでてきた
持つ所に、●形の模様があり、きれいな光を発している
一等兵7「ただものじゃないぞこいつは・・心してかかれ!」
一斉に三十人の一等兵がそれぞれの武器を構え、一斉に突っ込んでいった
????は手を前に出し、剣は横にある形で剣を構えた。
グラウス「あの構え方は・・」
????の持つ剣に、急に何かの文字が浮かび上がり、激しく光始めた
????「真空・・・ッ!」
一等兵「おおおおおおおおおあああああああああああ!!」
一等兵が剣で????を斬ろうとしたときに、????が剣を構え、こう言った
????「烈風斬!!!」
????が水平斬りを放ったときに、一瞬時間がとまったようにみえたが、やがて一等兵1をはじめ、ほかの一等兵も吹っ飛ばされた
後ろの壁は真っ二つに斬れ、─型の剣跡がついた
グラウス「(・・この技は!?)」
一等兵達は真空烈風斬の一発で、全滅してしまった
グラウス「あ、あの・・」
グラウスが何か聞こうとしたのか、????に近づき話しかけた
すると、????が振り返ると同時に剣を振ってきた
グラウス「・・・わわっ!」
振り返ると同時に、グラウスは防御したが、すごい威力だったのか数メートル飛んだ
????「(・・見事、グラウスよ。この間みたよりもたくましくなった・・)」
フラッシュ「グラウスー!」
リカバー「貴方は一体・・!」
黒衣の剣士「・・私の名は教えられない。黒衣の剣士と名乗っておこう。」
チャカ「・・・」
チャカは黙ったまま黒衣の剣士を見つめている
黒衣の剣士「・・・・」
黒衣の剣士も黙ったまま、その場を去った
グラウス「あいてて・・・」
チャカ「大丈夫なの~?」
リカバー「大丈夫ですか?」
グラウス「あ、ああ。大丈夫だよ」
フラッシュ「あの人は誰チャオ?」
グラウス「俺にも分からない・・けど、会ったことがあるような気がするんだ。」
フラッシュ「とにかく、次にいくチャオ。」
続く