第百七話 感染 逃れぬ病気
店長「まて、旅へでるならまず病院へよってけ。手遅れにならないうちに四人のうちだれかの病気をなおすこった。」
リカバー「わかりました。」
店長「地図をわたしておこう。」
四人に一つずつ地図がくばられた
店長「じゃ、旅にでてこい。くれぐれもきぃつけろよ!」
~~~~~店の外~~~~~
グラウス「しかしあぶなっかしいな。ドロドロにとけちまう病気なのか。」
フラッシュ「早めに直してもらわないと、危ないチャオ」
リカバー「誰がかかったんでしょうかね・・?」
チャカ「・・・・・・」
グラウス「え~と病院病院・・と。あ、あそこだ。」
リカバー「あ、見えましたね~。いきますか」
チャカ「・・・・・・・・・・」
フラッシュ「チャカ、どうしたチャオ?さっきから足ひきずってるチャオ」
チャカ「・・足・・が・・・」
チャカはそのまま倒れ、動かなくなった
グラウス「チャカ・・?おい、どうしたチャカ?お前が感染したのか!?」
リカバー「じゃぁ、はやく病院へ・・!」
グラウス達はチャカをかついで、病院へと向かった。
~~~~~病院の中~~~~~
そこには、落ち込んでいる様子で座っている医局長が、ブツブツとなにかをささやいていた
医局長「ああ・・このまま病人が苦しんでいる姿を見届けろというのか・・私の愚か者め・・・!!」
グラウス「あ、あの、お医者さんですか?」
医局長「ヘドロ病の患者をつれてきたのかね・・・無駄じゃ・・もうなおせん・・」
医局長のその一言で、皆の目の前が一瞬真っ白になり、体が少しかたまった
グラウス「お・・おい、いま、なんつった・・・!?直せない、なんていってないよな・・!?」
リカバー「チャカ・・さ・・ん・・・・・」
医局長「なおせんといったらなおせんのだ・・直そうとおもって、直そうとした患者にフォヴィア薬一万単位打ったら、痙攣(けいれん)をおこしてしんでしまったのだ・・」
フラッシュ「よくわからないチャオ・・」
医局長「ああ、とにかく『メリー大木の頂点の実』に『夢幻の草』に、『聖湖の水』がなければなおせんのだ・・」
グラウス「それがあれば、なおせるのか!?」
リカバー「あれば、なおせるんですね!?」
フラッシュ「グラウス・・・僕、チャカの体をつかって泥遊びを」
ガンッ!!
頭に大きなこぶを作ったフラッシュは床にあおむけになって倒れた
医局長「・・・と、とに、とにかく、あれがなければ無理だ・・」
グラウス「わかった、大急ぎでとってこよう!」
リカバー「わかりました!」
医局長「タイムリミットは、四時間だ。頑張れ・・」
フラッシュが起き上がって、時計をみると、ちょうど三時だった
医局長「メリー大木はこの町の南に。夢幻の草はこの町の西の草原のどこかに。聖湖はこの町の東にある。」
グラウス「わかった。とってこよう!」
医局長「注意することがいくつかある。木の実は頂上にあり、☆の形をしている青い実だ。」
フラッシュ「ふむふむ。」
医局長「夢幻の草は、透明感があるような色素のない草だ。」
リカバー「なるほど。」
医局長「そして、ここが問題だ。聖泉は簡単にみつけられるが、そこへいった者は誰一人帰ってきていない。まず行ったら死ぬかもしれない・・」
グラウス「チャ、チャカのためなら・・・!!」
医局長「じゃぁいってくるんだ!はやく!あと三時間と五十五分!」
三人は大急ぎで町の南へいった。
医局長はチャカをベッドへ寝かせ、懸命に看護していた
医局長「長くもつかどうかは、君の精神次第だ・・がんばれ。」
チャカ「・・・・・・・」
グラウス達はとにかく走り続けた。南へ、南へと。
そして、やっと見つけたのは大きな大きな木。雲の上まで続いている木をみつけた
木の枝が頂上をつつみこんでいるようにできていて、空からの進入は不可能である
上ろうとすれば、膨大な時間がかかる。
だが、グラウスはこういった。
グラウス「おい・・上るぞ。頂上に。」
続く