7B

……

俺は呆然と彼女を見ていたが、
ふと、後ろで服を掴まれる感覚がした。
そこには、1人の女性から恋人になった、
月からの天使が俺を見ていた。

「…亜子。」
「…私、気づいた。
 ゆーがどれだけ大きな決断をしたか。
 ゆー。ありがとう。私の最初で最後の恋人。」
「夫…じゃないのか?」
「ううん、恋人。」
「そうか…そうだよな。俺たちって…。」

俺と亜子は歩き出した。
何もかもから解放されたふたり。

上手くいきすぎる生活なんて、幸せじゃない。
屁理屈だけど、…確かに俺たちはそう感じている。


8『結局、それから1年が過ぎた。』

このページについて
掲載号
週刊チャオ第311号
ページ番号
25 / 29
この作品について
タイトル
diRty,ugly,and Black coffee
作者
それがし(某,緑茶オ,りょーちゃ)
初回掲載
週刊チャオ第311号