14 ~6匹暴走体制~

「ぎゃはははは!こんなビルぶっ壊してやらぁ!」
「ひ~そこのチャオ止めて!私めが3億で買ったご主人様の・・。」
「うるせぇ、貴様みたいなハゲに言われたくないわ!」
「オニチャオぉ。チャオも立派なハゲだよ?」

大きい街に一度着いたオニチャオは暴走中です。
ダーカがさりげなくつっこみを入れたりします。
今回の犠牲者は召使いだそうで。
なんでも、パンを欲しいと言ったら断られたらしく・・・。

・・・100%オニチャオに非がありますが、
此処は力の問題のようです。

「わ・・・分かりました!パンを上げますから!・・・。」
「やっと分かったか・・・っておい!」
「ひ~、やめてください!」
「チャオの形のパン?共食いさせるつもりか?こらぁ。」
「すいませんすいません。ではこれを・・・。」
「今度は・・・おい!もうぶっ殺してやる!」
「ひ~!!!。」

きれたオニチャオは召使いを必死に追いかけます。

「もう許してください!」
「豆入りパン?俺を鬼退治させるつもりか、こらぁ!」
「すいませんすいません!」

「もうあれこそ虐めっていいはるんやな。」
「全くぅ。ま、シャドチャも関西弁上手くなったし、
 そろそろとめにいくかぁ!」
「・・・(何処がどう繋がっているんや?)」

「オニチャオ。止めようよ。」
「ちっ、じゃあ、最後にマシなパンをくれ。」
「はい~。」
「召使いにしては上質のパン・・・っておい!」
「今度は何ですかぁ~!!!」
「何でマーマレードなんだよ!苺ジャムをつかえやコラァ!」
「それは店に行ってください~!」

「そう言えば、オニチャオ苺ジャム狂やったんや・・・。」
「そろそろ警察呼ばれるからぁ、早く逃げよぉ。」
「よし、おい!オニチャオ!」

結局召使いは解放されましたが、
耳がダンボ級の大きさとなっていました。
かなり引っ張られていたみたいですね。

「・・・ちっマーマレードなんてしょぼい。」
「そう言いながらも立派に食っているよねぇ・・・。」
「でさぁ、此処に来て何か意味でもあるんかいや?」
「あるよぉ。ちょっと警察に茶々を入れようと思って・・・。」
「なんて奴だ。」
「オニチャオに言われたくないよぉ・・・ってあれ?」

3匹の前には銀行強盗がはいった銀行が。
なぜなら、周りに警察の大群が。
きっと、そうに違いありません。

「何か犯人が言っているよぉ!」
「そうだな。なんていっているんだろうか・・・。」
『逃走用の車と、人質となるチャオを用意しろ!』
「逃げるかぁ。」
「「だな。」」

「あ!いたぞ!人質だ!」
「警察の人~!僕たちならチャオ質だぁ!」
「ダーカ、つっこみ所が違うぞ。」

「それも、いま指名手配中のチャオ達だ!」
「指名してくれるのぉ?3万円でホテルOKだよぉ?」
「「違う違う」」

珍しくシャドチャとオニチャオの台詞が二回も重なりました。
というか、つっこんでいる場合ではあありません。
3匹は考えます。で、結果は出たようです。

「俺たちも強盗の仲間だぁ!」

・・・・・・。

「ん?ボス!何か3匹のチャオ達が走ってきます!」
「何だと!俺たちはチャオレースのゴールになった覚えはないぞ!」
「いや、多分違うと思いますが。」

「おぉい!俺たちも仲間になるよぉ!」
「何!?あのご○せんの仲間由紀恵にか!」
「ボス・・・多分違います・・・。」
「まぁ、要は俺たちも金が必要だから援護する。」

オニチャオが短くまとめます。
強盗の3匹もしばらく考えていましたが、
此処は仲間になった方が良いと言うことでOKしました。

「名を名乗る前にまずは逃げないとな・・・。」
「オニチャオ。逃走用の車は用意されたみたいだよぉ!」
「よし、ワイたちは人質になりすますわ。」
「シャドチャぁ。ついに一人称も洗脳されたねぇ・・・。」

「それじゃ、さっさと逃走準備しますわ。」
「OKぇ?」

ダーカが言うと5匹は親指を突き立てます。
そして、一気に来るままで駆けます。

ところで、親指ってありましたっけ?

このページについて
掲載号
週刊チャオ第186号
ページ番号
16 / 19
この作品について
タイトル
だまっとけ。(黙っとけ。)
作者
それがし(某,緑茶オ,りょーちゃ)
初回掲載
週刊チャオ第181号
最終掲載
週刊チャオ第197号
連載期間
約3ヵ月23日