13 ~season in the far~

~season in the far~

「やっと着いた~。」
「久しぶりの家だな。」
「シャドチャぁ、3日しかたっていないよぉ?」
「へぇ・・・此処が皆さんの家ですか・・・。」
「そうだ。今にも崩れそうだけどな。」
「オニチャオ、崩さないでちゃお?」

とりあえず、帰還してきた6匹。
家の中に入って作戦会議をします。
その前に、ナイフの傷跡の手当もすませます。
ダーカはその無表情の顔の中にひっそりと怒りのゲージが上がりました。

「さてと・・・じゃ、チームわけをして行動して。
 一チーム目はダーカウォーカーに乗って軍に向かって。
 軍の追いかけている理由を探るんだ。
 二チーム目はG―CROSSの探索。
 じゃぁチームを分けていってね。」

「じゃぁ、俺とぉシャドチャとぉオニチャオでぇ・・・。」
「なんか偏りがひどいな。まぁ、良いけど。オニチャオは?」
「別に良いが、となるとこいつはこのひ弱な二匹に・・・。」

そう言って、オニチャオはティカルチャオの頭をぽんぽんと
叩きます。

「まぁ私はこんな二人はイヤですけどね。」
「ひどいよ!ひどいよ!ひどすぎるチャオ!」
「そうそう、こんなプロレスのブラッドジュネレーション的な、
 凶悪なチームの方がよっぽどイヤだ!」

結局ティカルチャオはテイチャ・オモチャオについていくことに。
しかし、それだと心配なので、ダーカウォーカーを貸すことに。

「じゃあ、出発だね!」
「軍の理由をたたき出すチャオ!」
「・・・もう逢えなくなるのかなぁ?」

3匹それぞれの思いを固めてダーカウォーカーは飛び立ちます。
そして、空の彼方へ消えていきました。

「それじゃぁ俺たちも行くか。」
「その前に、どっちかの口調を変えないとねぇ。」
「口調?じゃぁ、変えやすいと言ったら・・・。」

そう言って、ダーカとオニチャオはシャドチャを見ます。

・・・しばらくお待ち下さい。悲鳴は気にしないで。・・・

「ん~、シャドチャぁ。これからは関西弁風にねぇ。」
「なんやそれは。そんなもん分かるか。」
「それでOKだよぉ。」

そう言ってダーカは親指を立てたような感じにします。
シャドチャはとりあえず諦めたらしいです。

「とりあえず。俺たちも行くかぁ。」
「しゃーないな。早くG―CROSSに復讐せんとな。」
「チーム名はブラッドジュネレーションで良いな。」
「プロレスの思いっきりパクリだけど、良いよ。」

そうして、3匹も飛んでいきました。
今からが本当の戦争と言うことをみんな知っているでしょう。
だからこそ、みんな戦う。
戦争の季節に入っていきます。

さぁ、ギャグとシリアス、どっちが多いのでしょうか?

・・・・・・。

「棟梁!例の3匹の凶暴な囚人が脱走しました。」
「なんだと!洗脳させる前にか!」
「ナックルズチャオ的に、イヤな予感がします。」
「ちっ・・・まぁ、あいつらと一緒にならなければいいんだが。」

G―CROSS本部。空に浮かんでいる島に作られました。
要はそう言うことです。

「ナックルズチャオ。あいつの調子はどうだ?」
「はい。しっかり洗脳されたようです。」
「あいつが正気を取り戻すことは一生無いな。」

薄笑いを浮かべているジ・クロス。

「とりあえず、脱走した3匹には?」
「そこら辺にちりばめたG―CROSSの野郎どもが始末する。」
「まぁ、地球寒暖化計画は順調のようです。」
「ふふふ。これで全世界のチャオを苦しませてやる・・・。」
「後は軍のマスターエメラルドを奪うだけですね!」

敵も着々と準備を進めているようです。
チャオが誰かのチャオのために戦う。
それこそseason in the far・・・。

このページについて
掲載号
週刊チャオ第185号
ページ番号
15 / 19
この作品について
タイトル
だまっとけ。(黙っとけ。)
作者
それがし(某,緑茶オ,りょーちゃ)
初回掲載
週刊チャオ第181号
最終掲載
週刊チャオ第197号
連載期間
約3ヵ月23日