10 ~8時だよ!全員集合!~
殴りかかれるチャンスをうかがっています。
しかし、その時にジ・クロスが口を開けます。
「オニチャオ。忘れるなよ。この傷は奇襲でやられたんだ。」
「だからなんなんだ?」
「俺と真正面で戦って勝てるはずがないだろう?」
その瞬間ジ・クロスはナイフを一本オニチャオに投げます。
そのナイフは、オニチャオの体に深々と刺さりました。
「勝負有りだ。30秒で終わったな。」
「ちっ・・・てめぇ、ライバルとか言ってたくせによぉ。」
「他を信じる奴は弱いと言えるんだ。それがおめぇだよ。」
ばたりと倒れるオニチャオ。
その顔ははっきりと悔しさが表れていたのでした。
「ふぅ。人格を変えるってのもイヤなもんだな。」
「棟梁。二匹を追いましょう。」
「そうだな。」
そうして、二匹はティカルチャオを追いかけていきました。
オニチャオはしばらくうなっていました。
ただ、死ぬことはないので苦しむだけです。
やがて、痛さで気を失ってしまいました。
続く。