10 ~8時だよ!全員集合!~ 

殴りかかれるチャンスをうかがっています。

しかし、その時にジ・クロスが口を開けます。

「オニチャオ。忘れるなよ。この傷は奇襲でやられたんだ。」
「だからなんなんだ?」
「俺と真正面で戦って勝てるはずがないだろう?」

その瞬間ジ・クロスはナイフを一本オニチャオに投げます。
そのナイフは、オニチャオの体に深々と刺さりました。

「勝負有りだ。30秒で終わったな。」
「ちっ・・・てめぇ、ライバルとか言ってたくせによぉ。」
「他を信じる奴は弱いと言えるんだ。それがおめぇだよ。」

ばたりと倒れるオニチャオ。
その顔ははっきりと悔しさが表れていたのでした。

「ふぅ。人格を変えるってのもイヤなもんだな。」
「棟梁。二匹を追いましょう。」
「そうだな。」

そうして、二匹はティカルチャオを追いかけていきました。
オニチャオはしばらくうなっていました。
ただ、死ぬことはないので苦しむだけです。
やがて、痛さで気を失ってしまいました。

続く。

このページについて
掲載号
週刊チャオ第182号
ページ番号
12 / 19
この作品について
タイトル
だまっとけ。(黙っとけ。)
作者
それがし(某,緑茶オ,りょーちゃ)
初回掲載
週刊チャオ第181号
最終掲載
週刊チャオ第197号
連載期間
約3ヵ月23日