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~逃走しようと町まで出かけたら、
後から駆けてくる愉快なトラックさん♪~
いくらか、原っぱを抜けると、
いかにもソニックゲームですといわんばかりに高層ビルが、
道となって、道路が続いています。
ダーカとシャドチャは一応高さを測るために、下にのぞき込みました。
「うわぁ・・・日照権侵害だねぇ。この公園。」
「つーか、子連れでは来たくない公園No1だろうな。」
「公園で、子どもの姿が高遠になるかなぁ。落ちたらぁ。」
「笑えないギャグだぞ。二重の意味で。」
二匹はしばらく話し合っていましたが、
止まっていても追いかけてくることは分かっているので、
進むことにしました。
「よし。逝くか!」
「読者にしか分からないけど・・・どっちの意味なのぉ?」
「逝くにきまっているだろう!。」
「そうだねぇ。よし!行くよ。」
ダーカ。見事にシャドチャの考えを読み間違えました。
しかし、どちらにしようと、此処を飛び降りるのに代わり無し。
二匹は一気に飛び降りました。
「うわぁ、結構気持ちいい・・・って何やってるの?」
「窓ガラスぶっ壊して居るんだ。」
「ビルが道だからって、とりあえず所有者がぁ・・・。」
※よいチャオは決して真似してはいけません。
「着いたねぇ、下まで。」
「あぁ。とりあえず、ロボット的な者は居ないな・・・。」
その時、土砂崩れが起きたかのような音が響きました。
二匹はいやな予感がして、後ろを振り返りました。
そこには鉄の塊・・・訂正、飛行機が落ちてきました。
そして、中から1匹のチャオが。動きません。
二匹はいやな物を見たなと思いました。
「・・・おい、先行くか。」
「そうだねぇ・・・。」
「いやいや!死んでない!つーか死ねないから!」
「お、テーちゃん久しぶりにつっこみ入れたねぇ。」
その中の一匹はテイチャだったそうです。
「ところで、他の二匹はどうなったのぉ?」
「あー。一匹はミサイル口に非難したよ・・・分かるよね。」
「・・・飛ばされたんだよな。」
「かわいそうだねぇ・・・ジョニー・・・。」
「いや、オモチャオだから!ジョニーとの接点がないじゃん!」
テイチャはとりあえず、間接的に「オモチャオ」とは言いました。
しかし、もう一匹のことは言いたくなさそうにもごもごしています。
「どうした?オニチャオがどうかしたのか?」
「あぁ、あいつは真のオニチャオになったよ。」
「へぇ、かっこいい言い方するねぇ。」
「・・・全然かっこよくもねぇよ・・・。」
テイチャは水分を目に浮かべます。
どうやら、オニチャオの脱出方法は地獄絵図だったようです。
「でさぁ、テイチャ。なんかいやな感じがするんだぁ。次の道。」
「・・・行けと。」
「違う。逝けだ。」
シャドチャが軽く酷なつっこみを入れてみます。
しかし、あくまでも聞き手の立場なので意味は分かりません。
「さてと、いよいよだな。」
「・・・それは、あくまでも僕だけの事でしょ。」
「え?それくらい分かっていると思ったんだけどぉ。」
「・・・なんで、僕にこんなキャラ2匹を送りつけるんだ?」
テイチャは涙を必死に堪えて、
その道に
足を
踏み入れました。
・・・爆。
「どわぁぁぁ、とらっくぅぅぅぅぅ!!!!!」
「テーちゃん駄目じゃないかぁ、僕の専門語尾をつかっちゃぁ。」
「いや、そんなこと言っている場合ではないと思うぞ。」
「ひぃぃぃぃ!僕は悪くない~!!」
テイチャは必死に走って逃げます。
するとちょうど良いところに曲がり角があります。
テイチャはしめた!と思ってそこをあわてて曲がります。
しかし、現実はそう甘くはなかったのでした。
「こらぁぁぁぁ!なんでそんなにドライビングテクニック上手いのぉ!!!」
素早く曲がってきて、テイチャは休んでいる暇さえありません。
テイチャは必死に走って走りまくります。
すると、目の前にトンネルが見えました。
さすがに此処をトラックが行くことは不可能のようです。
テイチャはあわてて、そのトンネルをくぐり抜けました。
トラックはそこで、止まったようです。
「ふぅ・・・助かった・・・。」
「がんばったねぇ。テーちゃん。」
「お、生きていたのか・・・・・・・・・・・・・ちっ。」
「一瞬、心の垣間が見えたよ、シャドチャ。」
「ま、飛んでくればよかったんだけどねぇ。」
「・・・・・・。」
テイチャは何も言うことがありませんでした。
ただただ、ゆっくり動いてくる雲を見つめていました。
「あ~あ、放心状態だねぇ。」
「ま、人生長いとこんな時もあるさ。」
「なんで、僕はこんな奴らのチームに入ったんだろ・・・。」
3匹はダウンタウンの中心に入って行きました。
まだまだ道は険しいようです。