第四回 ト書き小説抜けだし法(1)
さてと、この講座、いわゆる「ト書き小説をやめよう!」
と言うことがは全体的な話題です。
というわけで、みなさん思っているでしょうが、
「ト書き小説」とは何のことだか分かる方はいるでしょうか?
と言うわけで、下がト書き小説の例です。
(例)
Aくん「こんなにちは。」
Bくん「A、こんにちはがこんなにちはになってるぞ?」
Aくん「あ、ゴメン~。」
はい、分かる方も多いでしょう。
昔からいた人は聞いたことがあるでしょうか?
要は「絵無し漫画」「台本書き」という物です。
OO(名前)「~~~。(文章)」と言う書き方です。
まぁ、確かにこれはこれで良いんですよ。
これで昔から続けていて、
優秀な小説を書き続けている人もいます。
でも、これだけだと、小説ではないんですよね。
それに、上の優秀な人はきちんと「説明」があるから面白い。
そう、会話より、まずは「説明」から講座を進めましょう。
(質問)こんな感じで迷っている方ではないでしょうか?
・小説の書きたいことが上手く伝わらない。
・世界観が良く自分でも分からない。
・戦闘シーンが上手にかけない。
・ついつい、人のストーリーを所々真似してしまう癖がある。
こういう方はたいてい「説明上手」ではない方でしょう。
説明、あなたは一行ですませていませんか?
説明が上手くないと、
思うように自分の言いたいことが分かりません。
戦闘も会話だけだと、何が何だか分かりませんよねぇ。
そして、そう言う方は、そのあと、
ストーリーが上手く書けている人のを真似するのです。
じゃあどうしようか?
というのは、実は以外と簡単なんです。
それは「自分が読者になる」と言うことです。
たとえば、あなたが思い浮かべていることと、
あなたが書いた説明を比較してみると、かなり分かるはずです。
(あなたが言いたいこと)
激しい雨が降っている、場所は泥で濡れた場所。
そこに一人の主人公、「スカル」がたっている。
雷も多少鳴っている。
前方に立つ敵の姿は怖くなるくらい恐ろしい。
(あなたが実際書く説明)
雨が降り、地面は泥で濡れている。
スカルはそこに立っていた。
ごろごろと雷が鳴りながら、前方に怖そうな敵が立っていた。
・・・さぁてと、言いたいことを手で隠して、
実際書いている説明を見てみましょう。
そして、それで上の言いたことが伝わっているかを確認。
・・・どうですか?いけました?
・・・ま、無理ですよね!はっきり言って!
でも、なかなか、こんな感じの説明で終わらせている人、
俺が見る中では結構多いですぜ。
(実際書く説明・改善例)~これで言いたいことは分かるかな?
ひどい雨(1)が降っている。
地面の泥が雨を受けてはねあがり、
一人の男・・・スカルに当たっている。
彼は体中びしょぬれでそこに立っていた。(2)
そして、彼の前方にも何かが立っている。
黒い闇の中を鋭い音とともに閃光がとおりぬけ、(3)
その姿が一瞬目に映る。
それもまた水に濡れ、体から滴がしたたれている。(2)
スカルは思わず、その姿から目をそらした。(2)
その敵の姿はあまりにも恐ろしい物だったからだった。
(全体的な解説)~ナレーター的説明
さてと、この説明は誰がしているでしょう?
・・・と聞かれても答えようがありませんよね。
こういう感じの「小説には登場していないけど、説明はする」な
感じの説明を「ナレーター説明」「第三者的説明」と言います。
まぁ、別に、こつとかはありませんが、
もう一つの「主人公説明」「一人称説明」と区別すると、
「説明のねじれ」が出ないで済みます。
そこら辺はまた次回の講座でやろうかと思います。
では、下から、番号中に説明しましょう。
番号は、上の文章とつながっています。
(1)~天候はあまりごちゃごちゃ言わない。
天気とかの説明でとある講座の説明では、
「なんでも例えが大切だ」とか言って、
「マシンガンのように降り注ぐ雨」とか書いてありましたが、
天候に関してはそのような説明はいりません。
天候はさりげなく、はっきりきちんと書いておく方がいいですね。
「強い風」「激しい雨」とかね。