おもろいストーリー=『とにかくじらす!予想を外す!』

ここからは具体的なストーリー論に入ります。

説明文とはいわゆる「練習」を繰り返していけば、
自然に上手に入れられるようになっていくモノです。

ですが、ストーリーはやはり、自分の想像力の問題。
だから、俺がいくら言おうともどうにもならない話です。

どうにもならない話…だけど、或る程度の指標は与えられます。

俺が「一般的にウケが良いドラマ」から学んだ、
(多分)史上最大のコツを言いましょう。



『ストーリーはじらせ!予想を外せぇっ!』



まず、恋愛の話を例えにしますと、
恋人同士の2人に1人が介入してきます。
で、恋人の1人が、
その介入してきた1人に引っ張られるようになっていきます。
(または無理矢理奪おうとします。←少女漫画的だけど)

そして、ここですぐに元の恋人同士に戻るのではなくて、
あえて、『じらして』その微妙な関係を継続させるのです。

すると、「あぁ、もう気になる、早く戻って欲しい!」
と読者が気になります。(特にこういう系では女性が。)

もうそうなったら書く側はガッツポーズですよ(笑
後はそれを或る程度続ければみんな読みますから。



で、これは恋人じゃなくても言えることで、
例えば、
途中に仲間が裏切ったり、敵であったという場面を書きます。
その後に、主人公が気付かないでその仲間と交流します。
仲間はなんとか主人公を殺そうと作戦を立てていきます。

もうそれだけで見る方は「早く気付け主人公!」と思いますね。
『じらし』成功です。もうその後は嫌でも読みます。
作者の勝利です。さぁガッツポーズしましょっ(笑

ちなみに今まで俺の言っていることは嘘じゃないですよ?
ドラマではよーくその手法が使われています。



『予想を外す』とはもうそのままの通りです。
意外性のあるストーリーをつくっちまえば良いのです。

「実はこいつは敵(味方)だった!」とか。
簡単でしょ?
作者の気持ち次第でいくらでも予想外のストーリーは作れますから。



…ただ、あまり予想外を作りすぎると逆に読者も知恵をつけます。

従兄弟「某さぁ、どうせこの後こいつが裏切るんでしょ?」
某「…何で分かったんだ?(←続きを知っている)」
従兄弟「だってぇ、この小説わかりやすいもん。」

従兄弟は10歳になりますが、
そんな小学生でも知恵をつけるんだから、慎重にね(笑



或る程度予想外があると、何でも面白くなるモノです。
「ここぞ!」という場面を作りたいならば、
是非是非「予想外」を!
マンネリ解消にもきっと役立つことでしょう。

このページについて
掲載号
週刊チャオ第325号
ページ番号
4 / 7
この作品について
タイトル
某の久々小説講座。
作者
それがし(某,緑茶オ,りょーちゃ)
初回掲載
週刊チャオ第325号