想像の小説観をまずは全部文字に書け! 2

(今書いている人用)

でもこれって書く前の人用じゃん!
とお思いの方。今から、書いている人用のも書きますよ。

確かに、人数が多いのはかなり大変ですが、無理ではないです。
…作者だけにとっては。

無理なのは作者ではなくて、読者です。
読者が覚えきれないから、キャラが多いのは不利なのです。

では、人数が多くて、いかにそれを全部表しきるか?
今から数種類の方法を載せておきます。
(少人数でも大原則のこともありますからみんな見てね。)



A「数グループに分けてしまう。」


→常套手段です。
 ですが、上手く使い切れていない人が多い。
 何故なら下の大原則を遂行していないから。

→『性格の相反するキャラ同士』
 それがないのであれば、せめて、
 『絶対に性格が同じキャラを同じチームに入れない』

→この大原則を守ることが、この手段では不可欠です。
 これがないと何せおもしろみに欠ける。


B「超個性キャラ」


→俺はよくこれを使います。
 なんか『技』とか『武器』で違うキャラと思う人がいますが、
 それは言語道断って奴です。
 小説でいう個性とは『見た目よりも文字で著せるモノ』ですから。
 見た目は最初にちょちょっと説明程度にね。
 (その後に「黒髪をかき上げる」とか見た目を関連させた説明が出来るとb)

→で、その中で一番良いのは、
 先ほどから言っている『性格』や『それを表すしゃべり方』ですね。
 全員丁寧語やため口ではどうしても会話が成り立ちません。
 なるべく下手でも良いので『関西弁』や『九州弁』など、
 個性のある口癖を取り入れてみてください。


C「いっそ殺す」


→「は?ふざけるな。某氏ね。」と思った方。
 これは俺としては超マジメな意見ですぜ。

→死ぬというのは「悲しい場面」であり「縮小化を図る機会」です。
 そんな絶好の場面を作らないなんて、何てもったいない!
 …まぁ、リアルでそんな発言は問題発言ですが。(苦笑

→しかしながら、殺すとは言わなくとも色々手段はあるでしょう?
 「味方を敵にする」とか「味方がとある地でとどまる」とか、
 その他色々…。

→キャラの感情は常に「みんなといたい」とは限りません。
 あるいは1人にさせるとか、二人で恋人同士になって、
 そのグループを抜け出させるとか。
 それか、裏切って、殺させる、または、敵に寝返らせるとか。

→作者はもっと柔軟にいろいろキャラを使わせましょう。
 ワンパターンじゃ、読者が飽きちゃいますからね。
 どうせキャラが沢山いるなら色々と使い方を考えることです。



2・『周りの景色』は場面の基本的に最初だけで良い。


『場面』というモノがありますが、
その場面の周りの景色を書くのは最初の部分で結構です。
(周りの景色とは『天気』『地理(森、海、川、草原)』、
 あるいは、『ダンジョン内の様子』のこと。)

小説家はよくこれを『多用』しているとみんな言いますが、
『多用』じゃなくて『効果的』な使用なんです。

確かに『周りの景色』を「キャラの感情の『変化』」に使うなら、
「景色自身が『変化』する(朝から夜になる)」とかならば、
それは勿論、書くべきです。

ですが、あまりにしつこく、意味もなく景色を書くことは、
「うわ、この文章ウゼッ、難しそう」
というイメージを与えて、全然逆効果な文章となるのです。



これは『説明文の文章』にも言えることで、
あまり変化のない場面でそこをあまりに緻密に書くことは、
今言ったのと同じイメージを与えます。

「早くストーリーを先に進めろよー。」
「いつまでこの場面が続くんだよ…ったく。」

こう思わせた瞬間、あなたの小説はもう誰にも読まれませんよ?
そんなストーリーもない文章が続く、
それは小説では無くなるということですからね。

その場面が分かるような説明を最初にグッと入れてしまう。
その後の説明文はキャラの動作・考えや環境の変化に焦点を当てる。

(小説の進め方)

最初に周りの環境の説明

会話(その環境を示す会話(「暑いなぁ」)とか入れるとb)

そのキャラの動作・考え

会話

そのキャラの動作・考え(環境の変化)

会話

言い忘れましたが、確かに説明文は大事ですが、
ストーリーは会話がないと面白くも何ともありません。
キャラの動作や考えも大切ですが、緻密すぎるのはいけないことです。
或る程度ざっくざっくと書いていきましょう。

会話と説明文のバランスは4:6と良く言われましたが、
それは嘘で、(俺も昔言っていましたが、ゴメンナサイ)
そんな事より、説明文はとにかく『すっきり分かりやすい』のが、
何より大事です。
(そうすると自然とバランスが4:6になりやすいのです。)

皆さんにはそこを勘違いして欲しくないなあと思います。

(…でも、説明文がないのは論外だよ。)

このページについて
掲載号
週刊チャオ第325号
ページ番号
3 / 7
この作品について
タイトル
某の久々小説講座。
作者
それがし(某,緑茶オ,りょーちゃ)
初回掲載
週刊チャオ第325号