３

戦ってる間、俺は考えた。
妖刀なんて、この世界には無かったんだがな・・・

この世界は昔は平和だった。
だが、有る怖ろしい奴らが現れた。・・・・人だ。
彼奴らはなんだ？勝手に領土なんてものつけやがって。

俺たちはそんなやつに対抗するため「神」を呼んだ。
そして出来た。妖刀がな。
で、人間はそいつを奪おうとした。
１３本有ったその刀を１本だけ抜き出した。
紛れもねえ、、、俺の親父からな。

俺は・・・人とチャオは平等だと思っている。
だって、この星というアパートに住む同じ生物だろ。

おれは・・・「復讐」のために生きていた。
だけど、それで親父は喜んだか？
おなじ生物として同じ思想で生きたか？
でも今振り返るとそれも間違っていたんだと思う。

・・・・もう「復讐」はやめた。
そうだ「正義」だ。この星を守る。「正義」だ。

「・・・・よし。」
「・・・・何ですか？」
俺は剣を思い切り振った。
剣からはもう黒い炎ではない。「白い」のだ。

「・・・切れない・・・！」
ごおおおおおおおお・・・・・・

・・・神無月はそのまま逝った。
そして、妖刀が神刀に変わった。

・・・・・・・

「よお！ナコチャ！」
「おう！なんだ！」
「おっ、元気じゃねえかあ！！なにかあった？」
俺にはもうどす黒い復讐心はなかった。
砂漠の真ん中のはずだが、
すがすがしい風が吹いてきた。



神無月が最後の人類と知ったのは３年後のことだという。
星は平和になった。
そう、零からのスタートを又始めたのである。

終わり。