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俺の周りは荒野だ。
何でこうなったかは知らない。知りたくないし。
は?手抜き?
ふざけてんのか。
おれ?ナコチャだよ。
人間に復讐してぇんだよ。悪い?
「おい、ナコチャ。」
「あ?何だよ。」
話しかけてきたのはソニチャだな。
ったく。何だよ。
「じつはな。あのシステムが作動したらしい。」
「はぁ?あの人間共のチャオ洗脳システムがかぁ?」
「そうだ。」
けっ。ソニチャの魂胆は読めてる。結局破壊するんだろ?
「いや~、君は分かるチャオだよ。じゃ。」
っておい!おまえは手伝いもせんのかい。最悪だな。
まあいい。いい修行場所だな。ついでに人間も・・・・フッ。
ソニチャが言っていたのは此処かい?廃工場か?
ったく。このなかを探索しろってことか・・・・・。
「さ~て、失礼します。」
おいおい、俺の頭大丈夫か?
人間共にそんな挨拶など・・・昔の癖だな・・・
さてと、まずはこの手榴弾でドアをぶちこわすか。
シュッ・・・・ちゅどーん
けっ、もろいな。
さあて、内部は・・・・人間いねーじゃん。
ちっ、来て損だな。
「ほお、誰が此処に誰もいないと・・・」
「!!」
「さあて、殺ってあげますよ。君の両親と同じく。」
「貴様ぁ・・・」
ふん。水無月か。おれのキルクロウで殺してやる。
「さあて、チャオ相手に粋がる俺でもねーしなぁ。」
「そういっているのも今のうちだ。」
「なぜそういえる?」
「この「クロウ」はな。虐殺の悪魔「スロウキル」がいるんだ。」
「で?」
「親父の時のようにはいかねえんだよ!」
俺は水無月に向かって、一振り。爪先から黒と紫の波線状の衝撃波が彼奴を襲う。
彼の脇腹に命中したようだ。
「当たりましたね。だけど、私は心臓に当たらない限り、・・・」
「なら狙うまでだ!」
もう一振りした。すると、衝撃波が止まった。
「・・・しめた。・・・「ツーラージミラー」」
すると向きを変え、こちらに向かってきた。
「分かるかい?私の心臓は兆次元を作っている。」
「だから何だ?」
「これであなたのお父さんも死んだんだよ。」
「・・・いったろ。俺は親父の時のようにはいかねんだよ!」
どぉぉぉぉ・・・・
「食らった後に何が出来るというのです?」
・・・・・・・・・
続く。