~第七十三話~

チャスターエメラルドは粉々に砕けた・・・。
紅い雲は消え、そして祭壇も元の地上にあった場所に降りていった。


そして、ソニーだけが残った。

やがて、祭壇に朝日が差し込んだ・・・・・・。



その時に、ソニーは感じることができた。
今頃になって、エリはいなくなってしまったことを感じることができた。




もう、エリには会えない。


もう、エリの姿は見れない。


もう、エリが語りかけてくることはない。


もう、エリの歌声を聞くことはできない。




もう、エリのあの笑顔を見ることはできないのだ・・・・・。




ソニーの目からは、涙が流れていた。

ソニーの意思とは関係なく、涙が溢れ出ていた。

後悔はしていない・・・・・だがそれでも、涙は止まらなかった。




ソニーはその場で・・・・・・・・静かに泣いていた。




やがてソニーは泣き止み、祭壇から降りていった。


その先には・・・・・・。




ナックー「ソニー!!やったなお前!!」

ミユキ「あんたも大したもんだね!ほら、今日の夜は飲みに行くよー!!」

シャー「ほら、何をしている。もしかして泣いているのか?」

グワンツ「君達の友情に感動した!!」

カレン「とりあえずあのダークチャオ集団は、警察にでも引き渡しました。大体が白繭で死にましたが。」

ロミー「不幸だった人が多かったのよね・・・でも、ソニーはとってもかっこいいからどうでもいいわ!!」

ユリカ「朝日が眩しいですねー。ソニーさん。ありがとうございます。」

テル「ソニー!こっちにおいでよ!!」




自分の仲間が大勢いた。
エリがいなくなっても・・・・・自分には友情深い仲間がそこにいた。



ソニーはそれを見て・・・大きく笑い、仲間のもとに走っていった・・・。

このページについて
掲載号
週刊チャオ第330号
ページ番号
83 / 87
この作品について
タイトル
夜空のエメラルド
作者
斬守(スーさん,斬首,キョーバ)
初回掲載
週刊チャオ第268号兼GW&ライカ記念特別号
最終掲載
週刊チャオ第330号
連載期間
約1年2ヵ月13日