~第七十三話~
チャスターエメラルドは粉々に砕けた・・・。
紅い雲は消え、そして祭壇も元の地上にあった場所に降りていった。
そして、ソニーだけが残った。
やがて、祭壇に朝日が差し込んだ・・・・・・。
その時に、ソニーは感じることができた。
今頃になって、エリはいなくなってしまったことを感じることができた。
もう、エリには会えない。
もう、エリの姿は見れない。
もう、エリが語りかけてくることはない。
もう、エリの歌声を聞くことはできない。
もう、エリのあの笑顔を見ることはできないのだ・・・・・。
ソニーの目からは、涙が流れていた。
ソニーの意思とは関係なく、涙が溢れ出ていた。
後悔はしていない・・・・・だがそれでも、涙は止まらなかった。
ソニーはその場で・・・・・・・・静かに泣いていた。
やがてソニーは泣き止み、祭壇から降りていった。
その先には・・・・・・。
ナックー「ソニー!!やったなお前!!」
ミユキ「あんたも大したもんだね!ほら、今日の夜は飲みに行くよー!!」
シャー「ほら、何をしている。もしかして泣いているのか?」
グワンツ「君達の友情に感動した!!」
カレン「とりあえずあのダークチャオ集団は、警察にでも引き渡しました。大体が白繭で死にましたが。」
ロミー「不幸だった人が多かったのよね・・・でも、ソニーはとってもかっこいいからどうでもいいわ!!」
ユリカ「朝日が眩しいですねー。ソニーさん。ありがとうございます。」
テル「ソニー!こっちにおいでよ!!」
自分の仲間が大勢いた。
エリがいなくなっても・・・・・自分には友情深い仲間がそこにいた。
ソニーはそれを見て・・・大きく笑い、仲間のもとに走っていった・・・。