~最終回~

それから、数ヶ月後。

俺達はその後どうしてるかというと、俺は旅をしている。
チャオの森をいろいろと行ってみたくなったからさ。元から、そんな旅は幾度かしていたしな。


テルは、あいかわらずいろんな研究に没頭し続けている。
最近では、自家製飛行機が完成するらしい。どんなものになったのか、俺も気になるけどな。


ナックーは、チャスターエメラルドがなくなって守るものがなくなったため、チャオティックルーインで格闘専門の道場を開き、子供たちに格闘技を教える師範となっているらしい。そしてなんと、副師範がグワンツということになったらしい。・・・・・本当にナックーは仲が良くなるのが早い。


シャーは、ミユキと一緒に現在普通に生活しているらしい。
シャーは普段何しているのか分からない(仕事か?)が、ミユキは家でゲームするか、道場で格闘技をするため、たまにナックーのところに行ったりするらしい。おかしなところは良く似た親子である。


ロミーは迷いの森で、いまは仲間と一緒にゆったりと暮らしているらしい。
俺の所にきて、襲ってこなければいいんだがなぁ・・・・・・・・・。


ユリカは、なんとナックーと暮らしているらしい。
普段はナックーの家の家事なんかをしている。
最近では結婚も考えているらしいから驚きだ。




そして、俺は今日。夜空の祭壇にいる。
旅の途中でよりたくなったからである。
今晩はここに泊まるつもりだ。


そして、夜になった。




ソニー「・・・やっぱ、夜空の祭壇と呼ばれるだけあるよな・・・ここ。」


ソニーは夜空を眺めていた。
とても綺麗な光景だった。いままでこんなに綺麗な夜空は見たことない。


ソニー「・・・・・だけど・・・なんか懐かしい気がする・・・・・。」


ソニーはこの場所から、夜空を見たことはなかった。
だが・・・・・懐かしい感じのする光景だった・・・・・。


そうしている間に・・・・・ソニーの目から涙が出ていた。



ソニー「涙・・・・・?・・・・なんでだ?」



ソニーは夜空を見た。

そして・・・・・気づいた。




エリが言った『二つ果たすこと』について。



一つはソニーのこと。







もう一つは・・・・・・・・・・・・・・・・・夜空になることだった。






この夜空には、エリが存在していた。

ソニーの耳には、エリの歌声が聞こえてきた・・・・・・・・あの懐かしい歌が・・・。




エリはこの美しい夜空になりたかったのだ。



そして、エリは夜空となったのだ。



ソニーは涙を拭いた・・・・・。


彼女の前で、泣いていてはいけないと思ったからだ。


エリ(夜空)に向かって、あの日のことの返事を返してやった。






ソニー「俺も大好きだったよ・・・・・夜空のエメラルドさんよ・・・・・。」





ソニーは笑顔でそう言った・・・・・。




夜空から・・・・・『ありがとう』と聞こえた気がした・・・・・。






           夜空のエメラルド ~完~

このページについて
掲載号
週刊チャオ第330号
ページ番号
84 / 87
この作品について
タイトル
夜空のエメラルド
作者
斬守(スーさん,斬首,キョーバ)
初回掲載
週刊チャオ第268号兼GW&ライカ記念特別号
最終掲載
週刊チャオ第330号
連載期間
約1年2ヵ月13日