~第七十話~

ソニーは目の前の夜空を見るとナックーがいた。だが、体が半透明であった。

ナックーが夜空に現れる。

—みんなお前の勝利を待ってんだぜ!!なのにどうしてそんな時間がかかりやがる!!—

—ソニー・・・。シャーがこっちに落ちてきたんだけど、ソニーは大丈夫なのかな・・・?—

テルが夜空に現れる。

—大丈夫よ。なんて言ったって、私の恋人なんだからね!森にいる全員に知らせたから、きっとみんなの期待の星になってるわよ!—

ロミーが夜空に現れる。

—私もまだまだやりたいゲームもあるしね。ソニー、私たちはまたあの綺麗な夜空を見たいんだよ?ソニーが負けちゃどうすんの?—

ミユキが夜空に現れる。

—エリさんも、私の兄も、あの夜空を見たいときっと思っています・・・・・だから、どうか死なないでください・・・・・。—

ユリカが夜空に現れる。

—ソニー・・・・・僕は無事だ・・・・・。
ただ残念なのが、まだ星空が見えないことだ。
星空が見れないとこの戦いは終わりはしない。
・ ・・・・なら、僕に綺麗な夜空を見せてくれ。—

シャーが夜空に現れる。


—ソニー—


そして・・・・・・エリが夜空に現れた。


ソニー「エリ・・・・・。」



—皆はお前が勝ってくれることを信じている・・・。
皆はお前を勝ってくれることを望んでいる・・・。
このままでは火山は活発に噴火し、森が全焼してしまう。
このままでは雪や氷が全てを押しつぶしてしまい、雷は止むことはない。
嵐が吹き荒れ、光と闇が生物の視界を襲う・・・。



そんな世の中は皆望んでいないはずだ・・・・・。



この世界に平和が訪れる時は、夜空が取り戻ったときだ。
だからソニー・・・・・・・・。—




そこで、エリの言葉が止まる。

ソニーは一度目を閉じた・・・・・。

そして目を開けて笑顔でこう言った。





ソニー「分かったぜエリ。俺達の夜空を取り戻しに行こうぜ。」




そして、エリは光となって消える。

シャーもテルもナックーもロミーもユリカもミユキも、光となって消えていった。

周りから聞こえた声も光となって消えていき。




その光はソニーに集まっていった。


そして、ソニーも光となって消える。





アクデゼの止めの攻撃が吹き飛ばされた。



アクデゼ「・・・・・なんだと・・・?」




ソニーの周りが白い光で溢れている・・・・・。

ソニーは白く月のように輝いていた・・・・・。


ソニー「・・・・・そうか・・・光・幻闘術は・・・みんなの思いが集まってできるものだったのか・・・・・。」




そしてソニーはエリの幻想刀を空にかざし・・・・・。




雲が吹き飛び、辺り一面の夜空を呼び出した。




ソニー「夜空を俺は取り戻す!」




満天の星空の中・・・・・戦いは始まった。

このページについて
掲載号
週刊チャオ第330号
ページ番号
80 / 87
この作品について
タイトル
夜空のエメラルド
作者
斬守(スーさん,斬首,キョーバ)
初回掲載
週刊チャオ第268号兼GW&ライカ記念特別号
最終掲載
週刊チャオ第330号
連載期間
約1年2ヵ月13日