~第六十九話~
・・・・・・・・四人の悪魔(フォース・オブ・デビル)・・・・・・・・
その時・・・・・絶望を呼ぶ声と、絶望を呼ぶ技が聞こえた。
ソニーが気づいたときには、4人の悪魔に襲われたときだった。
4人の悪魔の4つの魔剣の一振りの攻撃が、ソニーを襲った。
ソニーは、そのまま倒れてしまった。
ソニーの見た倒れていたアクデゼの姿はなかった・・・・・幻想だった。
そしてやはり無傷であった。
アクデゼは既に一人に戻っていた。
アクデゼ「・・・・・まだ息があるようだな・・・。」
ソニーは空を見るようにして倒れていた。
意識はもうアクデゼにむいていなかった。
アクデゼ「お前は強い・・・・・だが・・・・・。」
そうやってアクデゼが止めをさす前に話を始めたが、やはりソニーはアクデゼに意識がむいていなかった。
・・・・・俺・・・もう死ぬのか・・・・・・。
ソニーはいろいろと思い始めていた。
どこで間違えたのだろうな・・・・・うまく行っていたと思っていたのに・・・・・。
エリを守ると決めたのに・・・・・。
初めて・・・・・俺にもやるべきことができたと思ったのにな・・・。
成し遂げられそうにない・・・・・。
せめて、エリと一緒に見た・・・・・あの綺麗な夜空をもう一度見たいぜ・・・・・。
そう言って、ソニーは目を閉じた・・・。
ソニーが次に目を開けた時は・・・・・・・。
満点の星空が周りを取り囲んでいた。
ソニー「・・・・・夜空・・・?」
そう、ソニーの周りに夜空が広がっていたのだ・・・。
—・・・・・ねぇ、お父さん・・・いきなり天候が悪くなったよ?
もう・・・・・夜空は見えないの・・・・・?—
ソニーの耳に、聞き覚えのない声が聞こえた・・・。
子供のチャオの声のようだった・・・。
—ねぇ・・・・・外の天気がおかしいわよ。
・・・・・なんだか、自然が怒っているみたい・・・。—
今度は違うチャオの声が聞こえる・・・・・。
ソニー「・・・・・ここは・・・なんなんだ?」
—ったく、いきなり雲がでてきやがって・・・これじゃあ、月も星も見りゃできねぇ。—
—・・・神様がまるで怒っているかのようだ・・・・・カオス神の祟りなのか・・・?—
—うわーん!!怖いよー!!—
—あの夜空を見ようと思ったのに・・・・・残念だぜ・・・・・。—
—みんな思ってるだろうな、早くこんな天候が過ぎ去るようにってな。—
—夜空を見たい奴はたくさんいるだろうに・・・・・。
今日の天気はおかしすぎる・・・。—
ソニー「これは・・・・・チャオの森にいるチャオが言っているのか・・・?」
—おい。ソニーって奴らが、この天候の元凶をやっつけにいってるらしいぜ—
ソニーの耳から、このような声が聞こえた・・・。
—ソニーっていや、あの泳げなかった奴がか・・・・・あいつも凄くなったもんだな。—
—今は信じるしかないでしょう・・・・・必ずあの空を取り戻してくることを。—
—奴ならやってくれるさ。俺はあいつの強さを知っているんだぜ?・・・タイマンしかけたときに、ぼろくそに負けてしまったからな、この俺が。—
—もう一度、平和な森に戻りますように・・・・・。—
ソニー「・・・・・そうか・・・俺は・・・死んでしまったのか・・・。」
ソニーはそう思い込む・・・・・だが・・・。
—おいおい!!何やってんだソニー!!地上の奴は全部片付けたって言うのによ!!—
ナックーの声が聞こえた。