~第六十八話~
ソニー「・・・・・おい・・・嘘だろ・・・シャドー・・・・シャー・・・シャーアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」
シャーが落ちていった所を見て、ソニーは叫んだ。
だが、シャーの返事が返ってくることは無かった。
シャーが死んだのかどうかは分からない・・・・・だが、シャーはもうこの場にはいなくなった。
アクデゼ「残り2人・・・・・どちらが先にやられるか・・・。」
アクデゼに大きな雹が落ちてきたが、なんともないように、剣で払いのけた・・・。
エリ「ソニー!!まだ戦いは終わってないぞ!!」
ソニーはアクデゼの剣の攻撃を避け、蹴りをくらわす・・・・・しかし剣でガードされ、さらにソニーを左拳で思い切り殴ってきた。
ソニーは直撃し、地面に叩きつけられた。
エリ「ホーリースター!!」
光の流星群がアクデゼが襲うが、黒いレーザーで打ち消した。
そして、エリもレーザーをくらった・・・・・。
エリがその場に倒れる。
ソニー「エリ!!ちっくしょう!!」
ソニーは目くらましに、アクデゼに風の竜巻を作り上げた。
前後左右を分からなくする技だ。
アクデゼ「・・・・・どこにいっても無駄だぞ・・・。」
ソニーはエリのそばに行った。
傷は結構深そうだ・・・。
ソニー「エリ!大丈夫か!?」
エリ「大丈夫・・・・・ではなさそうだ・・・いずれにしても・・・・・もう戦えない。」
エリの言葉を聞いて、ソニーは青ざめた。
ソニー「じゃ、じゃあ!これからどうするんだよ!?」
エリ「・・・一度エメラルドに戻る・・・・・エメラルドは小さくするから、ソニーお前が持っていてくれ・・・・・。そして・・・・・私の幻想刀を使え・・・。」
エリの近くには、エリの幻想刀が落ちていた。
エリ「幻想刀を使えば、奴には少しでも対抗できるはずだ・・・・・。」
ソニー「・・・・・俺・・・・一人であいつを倒すのか・・・・?」
それは無謀にも近い挑戦だった。
3人で攻撃して無傷だった奴が、1人で倒すことができるのか・・・。
エリ「・・・・1人ではないはずだソニー・・・・・私は・・・ソニーを信じている。」
エリはそう言い、エメラルドに戻った。
昨日よりも、小さいエメラルドになっていた・・・。
辺りは、雷の音と風の吹き荒れる音、さらに雨の音まで聞こえ始めた。
ソニーは、チャスターエメラルドを腰のバックにいれ、そして、エリの幻想刀を拾った。
エリの幻想刀は、軽くて、暖かかった。
ソニーは刀をアクデゼに向ける・・・。
ソニー「アクデゼ・・・・・最後のパーティの始まりだ!!」
ソニー「イッツ、ショータイム!!」
ソニーは風の力を使って超加速し、アクデゼに剣の攻撃を繰り広げる。
ソニーの横からの居合い切りはガードされ、アクデゼの蹴りをくらう・・・だが、さらにアクデゼに近づき、連続の前回し蹴りをくらわせる。
アクデゼ「・・・・・何?」
アクデゼは蹴りの攻撃を受けたが、未だ無傷のようだ。
蹴られた部分から煙が出ている。
アクデゼ「なかなか、素早い攻撃を持っているな・・・・。」
ソニーはアクデゼに更に急接近、アクデゼから黒い弾が無数に発射されたが、ソニーはそれを避け、または斬って接近していった。
ソニー「アクデゼ・・・お前の攻撃は結構よける事はできるんだぜ!」
ソニーは刀で連続で縦切り、横切り、突きの攻撃をアクデゼに繰り広げる。
アクデゼは防御しているのだが、いくつかの攻撃は防御が追いついてなく、傷ができていった。
アクデゼ「・・・・・なるほど、素早さはあるな・・・。」
アクデゼは、ガードの途中で、刀を弾くように、下から上に切り裂いた。
ソニーの刀の攻撃が中断され、更に黒い弾丸を全てくらった。
ソニー「がッ・・・!!」
ソニーは祭壇の端まで、吹き飛んだ。幸い落ちなかったようだ。
ソニーは立ち上がり、何かを唱え始めた。
風は全てを吹き飛ばす。
風は全てを無に返す。
風は全ての大地に生命を与える。
風は全てを破壊する。
風は全ての存在を消し飛ばす。
風の力よ今ここに!
全ての風の力よ!全てを吹き飛ばせ!!
ソニー「アディオス!!『風!!』」
ソニーがそういうと、辺り全体が風で覆われ、アクデゼに向かって猛スピードで襲い掛かった。
一気に、10の竜巻がアクデゼを襲ったり、風の弾丸がアクデゼに襲い掛かり、左右から跳ね回るような風の攻撃が襲い掛かったりしていた。
風の技は、全てを吹き飛ばす・・・怒涛の嵐の風をよんだものだった・・・。
そして、攻撃が終わった。
アクデゼは・・・・・地面に倒れていた。
ソニー「・・・・・・・・やったぜ・・・。エリ!!俺達は勝ったぞ!!」