~第六十五話~
夜空の祭壇とは、その祭壇から見る星空がどこよりも美しく見えるからつけられた名であった。
しかし、階段をのぼりおえたソニー達が見たものは、夜空という文字も見えない、黒き空間だった。
そこは、地面が石で覆われていて、何らかの文字が書かれていた。
広い空間だが、周りには何もない。夜空が見やすくするためだろうか?
アクデゼ「意外と早かったようだな。」
そこには、アクデゼがいた。
そして、チャオスエメラルドも6つあった。
シャー「チャオスエメラルドが6つしかないということは・・・・・。」
アクデゼ「あぁ、俺自体がチャオスエメラルドだ。」
そうアクデゼは言った。
封印しても、生きている理由はこのせいだったのだろう。
アクデゼ「50年前に、チャオスエメラルドだけは封印が解けた・・・・・だが、俺達の封印だけはどうやっても解かなかった。そして、精神にダメージを与え続けて・・・・・ようやく復活したのだ。」
そして、アクデゼのその話を聞いていくと、内容はこうだったそうだ。
チャオスエメラルドの二つは、アクデゼとヴァルバドズの魂が入っていたらしい。
しかし、チャスターエメラルドと違うのは、魂とエメラルドを分離することができ、さらに魂だけで、肉体を創り出すことが可能であるらしい。
アクデゼは、一つのチャオスエメラルドに指を指した。
アクデゼ「チャオスエメラルドの者は何度でも蘇る。チャオスエメラルドがある限り、あの中には、ヴァルバドズの魂が入っている。」
シャー「なんだと・・・?」
ソニー「俺達は奴をやっつけて、墓を作って埋めたはずなのに・・・・・。」
アクデゼ「肉体は創り出したもの・・・・・魂は滅びない。・・・・・しばらくすれば、奴の魂も復活し、この世にもう一度出現するだろう・・・・・。」
アクデゼはそういった。
エリがチャオスエメラルドを解放しない限り、やつらは何度でも蘇るということだ。
エリ「私はお前を倒し、そして解放することをここに誓う。」
アクデゼ「そんなことにはならないとおもうがな。」
静かに、戦いの幕を開けた。
ソニー「イッツショータイム!!ウインドショット!!」
そういって、風の弾をアクデゼにぶつけた・・・・・しかし。
アクデゼ「こっちだ。」
アクデゼはソニーの後ろにいた。
ソニー「なんだと?」
アクデゼは、幻想刀・・・・・刀を取り出した。黒い刀だった。
そして、ソニーに振り下ろす。
ソニーはとっさに、右に避けた。
そして、そのままもう一度、ウインドショットを放つ。・・・・・だが。
アクデゼ「どこを見ている?」
アクデゼは検討違いのところに存在していた。
そういうと、アクデゼはいきなり二人に増えた。
ソニー「なんだと!?」
アクデゼ「私の本当の力は、分身することだ。・・・・・どれが本体か見抜けるか?」
シャー「ダークショット!」
そう言っていきなりシャーは攻撃した。
そして、なんと本体に命中する。
アクデゼ「・・・・・なんだと?」
アクデゼは無傷ではあったが、驚いていた。
シャーは本体を見抜いたのだ。
シャー「僕にはそういう攻撃は効かない。おそらくミユキもだろう。真実は簡単に見えるものだ。」
アクデゼ「・・・・・俺の幻想は効かない・・・というわけか。ならば・・・・・。」
そう言って、アクデゼはまた分身した。次は4つに分かれたらしい。
シャーはアクデゼを見ていった。
シャー「・・・・・?本体が4つだと?」
アクデゼ「血塗られた悪魔の力・・・・・・四人の悪魔(フォース・オブ・デビル)だ。全て倒さない限り、俺は倒せないぞ?」
そういって、四人の悪魔はやって来た。
ソニー「おいおい!!どうしろっていうんだよ!?」
エリ「全員倒すしかない!!皆あまりばらけるな!!1対4になったら勝ち目はないぞ!!」
そういって、アクデゼの二人がエリを襲う。
エリ「ホーリーシールド!!」
そういって光の壁を作り、アクデゼの刀の攻撃をガードする。
ソニー「嵐の神よ!今こそここに舞い降りて、嵐を・・・・・・。」
詠唱をしていたソニーだが、一人のアクデゼのせいで、詠唱が止められた。
ソニーは足で攻撃を弾いた。特別製の靴でも、攻撃が響き渡ってきた。
ソニー「こりゃ詠唱の技が使えないぞ!」
シャー「威力9の技はあまり使うな。10すらも詠唱ありしか覚えていない・・・、使えないだろう。」
エリ「じゃあ、どうしろというのだ!?」
そういいながらも、悪魔は攻めてくる。
四面楚歌とは、まさにこのことだろう。
シャー「・・・・・詠唱は、敵の攻撃をよけ続けながらするしかないだろう。」
ソニー「そんなんじゃ、集中できないぜ・・・・うおっと!」
ソニーは攻撃を避ける。
アクデゼ「ダークバースト。」
そういうと四人のアクデゼから、黒き炎がでてきた。