~第五十八話~
それから、ずいぶんと時が過ぎた。
未だに橋がでず、エリのエスケープでも進めない状況だ。
ナックー「おい!!どうするんだ!?もうすぐ時間になるぜ!?」
ミユキ「ナックー大丈夫だよきっと。」
ナックー「なんでだよ?」
ミユキ「正義は絶対に最後に勝つよ。」
ナックー「ゲームやアニメなんかじゃないんだぞてめぇ!」
ミユキはまたしてもナックーから逃げ回っている。
懲りないやつだ。
しかし、どうすればいいのだろうか・・・・・。
幻闘術も試したが、どうも先に進めそうに無い。結界が張られているようだ。
ソニー「このまま時間まで待つってことか・・・。」
シャー「アクデゼのおもうがままだな。・・・・・さぁ、なにがでるのだろうか?」
その時、ロミーが近寄ってきた。
ロミー「ねぇ、ソニ~。」
ソニー「うわぁ!?」
ソニーは瞬時に離れる。
ロミー「なによその態度!!今何時か聞こうとしただけじゃん!」
ソニー「あ・・あぁ・・・・・。」
ソニーは腰の鞄の中にある時計を見た。
アクデゼの約束の時間・・・・・19時だった。
その瞬間、虹色に染まる橋が現れた・・・・・だが、ソニーたちはそれを見てはいなかった。
それと同時に・・・・・夕方の空に黒い雲が出現し、辺り一面に広がっていったからである。
ナックー「おいおいおいおい!!やばくないかこれ!?」
ミユキ「何これ!?何これ!?すごいすごーい!!」
空が黒い雲に覆われて、辺りはうす暗くなった。
ミユキ「これは急いだほうがいいのでは・・・。」
ソニー「おし!みんな行くぞ!レッツゴー!!」
そういって、ソニーたちは虹の橋を渡り始めた。
途中で消えることもなく、結構長い橋だった。
その先には、一つの丘が見えた。
夜空の丘である・・・・・その先に、夜空の祭壇がある。
ソニー達は、夜空の丘に到達した。
とても広かったが、少し異常な所があった。
エリ「植物が・・・・・枯れている!?」
草花問わず、全ての植物が枯れていた。
土が丸出しで辺り一面、平坦な土地になっていた。
空が広く、黒い雲が良く見えた。
シャー「・・・・・どうやら来たようだな。」
シャーがそういうと、いきなりライトカオスが現れた。
アクデゼである。