~第五十四話~
そして、チャカリアル王と戦った。
ナックー「そういや、なんであんなとこにチャカリアル王がいたんだ!?」
ナックーはエリに質問した。
確かにあそこにチャカリアル王がいるのはあまりにも不自然である。
エリ「チャカリアル王の隠れていた場所は私しか知らない。王、いや父はあの場所で隠れていたのだ。そして、もしものときのためチャスターエメラルドを一つを持っていたのだ。これも私しか知らない。実際封印したチャスターエメラルドは6つ。父はいつか私の封印が破られることを知っていたのだ。」
エリは説明を一気にした。
ナックー「・・・・・まぁ、その話は分かったとして。」
ソニー「分からなかったのかよ。」
ナックー「確かユリカ、チャスターエメラルドは50年前に封印は解けたんだよな?」
ずっと前に話したユリカの話をナックーは覚えていたらしい。
ユリカの話では、昔チャスターエメラルドは50年以上前に封印が解けたらしい。
ナックー「なのに、何故俺のとこにチャオスエメラルドはいたままだったんだ?チャスターエメラルドを封印していたんだろ?」
ナックーの言うとおりだ。
何故、チャスターエメラルドを探しに行かなかったのだろうか?
エリ「簡単な話だ。他に封印されていたものがあったからだ。」
他に封印されていたもの・・・・・。
ソニー「アクデゼとヴァルバドズか・・・・・。」
確かに、この封印を解いてチャスターエメラルドを探しにいくよりも、この二人を封印していた方が安全だ。
エリ「・・・・・毎日が地獄だった。・・・思い出したくもない。」
エリは苦しそうな顔をしていた。
ソニー「エリ?どうしたんだ?」
エリ「・・・・・なんでもない。」
この時俺は、何年も封印していたのが苦しかったのだろうと思っていた。
だが、後から分かる。
それよりももっとひどいものだった事を・・・。
ミユキ「で、ヴァルバドズと戦って、現在ここにいると。いろいろあったんだねー。私は、そこまで長い間一緒じゃなかったから、良く分からないけど。」
ソニー「お前は俺たちと会う前何をしていたんだよ?」
ミユキ「モンスターを狩りに狩りまくっていたよ!」
ソニー「どこのゲームの話だ・・・・・。」
と、ミユキは未だに謎が多いようだ。
ロミー「エリがどう思おうと、ソニーはあたしのものだからね!」
ソニー「こらこら、そっちはなんの話をしているんだ!」
エリ「私はそんな風に思っていないぞ!」
シャー「じゃあ、ロミーにソニーを盗られていいのか?」
エリ「それは・・・・・、私をもてあそんでそんなに楽しいか!!」
エリは、右手に幻想刀を取り出す。
ロミー「きゃー、ソニー助けてー。」
と棒読みで言うロミーは、ソニーの後ろに隠れた。
とっさに、幻想刀を足で受け止めるソニー。
ソニー「俺を盾にするな!!決戦の前に怪我したら洒落になんないぞ!!」
シャー「エリ。ソニーのロミーがいるぞ。」
エリ「私をもてあそんだ罰だ!!」
ソニー「何故俺を攻撃するんだああああああああああああ!!」
結局怪我はなく、ナックーとユリカのおかげでその場はおさまった。
シャー「全くお前ら。決戦前に怪我でもしたら、どうするつもりだ。」
ソニー「そもそも元凶はお前のせいだろ!!」
エリ「ソニーすまない。」
ソニー「あ、うん。別にいいぜ。」
ロミー「ソニーごめんなさい。」
ソニー「許さない。」
ロミー「なんでよ!!」
そういうと、みんな笑い出した。
なんだかんだで、幸せな時間だったのだと思う。
そして、またエリと一緒に今までの事を思い出して語り始めた・・・・・。
今夜が最後かもしれない・・・そう思って、
俺は今までの事を思い出して、あいつと語り合った。
・・・あいつは笑っていた。夜空の下で。
そしてあいつは・・・・・・・・・・・・・。
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そして、俺たちは眠った・・・・・明日は大切な日になりそうだ。