~第五十三話~
そして、一年俺たちは特訓をした。
晴れの日は、主に幻闘術の練習。
雨の日は、戦闘における戦い方を教え込まれた。
たまに、<チャオティックルーイン>にある図書館に行って、勉強したこともあった。
ちらかしすぎておこられたことも多々あった。
気になることといえば、アクデゼ達が1年もの間一回も攻め込んでこなかったことだ。
この先・・・何か企んでいるに違いないだろう。
19時にこい・・・・・か。
しかし、それだと橋が消えてしまうはずなのだが・・・・・。
ソニー「・・・・・シャー。明日は何時に攻め込むつもりだ?」
シャー「19時では日が暮れた後だ。その前に攻め込まなければならない。」
ナックー「じゃあ、なんで19時なんていったんだ?」
ミユキをいじめてスッキリしたナックーが話しに入ってきた。
シャー「・・・いけば分かるだろう。19時前なら結構余裕がある。皆睡眠をたっぷりととった後攻め込むぞ。」
ソニー達は、シャーの意見にうなずいた。
もっとも一人、倒れていてうなずくこともできないやつもいたが。
ミユキ「ナックーひどいよ~。私を殺す気か~。」
ナックー「殺す気はない。半殺す気はあるけどな。」
ミユキ「暴力反対~。」
ナックー「お前は俺達と会うときにいきなり俺達の敵に攻撃してなかったか?」
ミユキ「・・・・・ちッ。」
ナックー「舌打ちするな!!」
ソニー「てか、意外とナックー記憶力いいな。」
シャー「その記憶が間違っている場合が多いけどな。」
ナックー「なんだと!?」
そんな風に、俺達の会話は弾んでいた。
そして、一年の修行が終わった後。ミユキに出会った。
おもしろそうだからという理由で・・・・・。
ソニー「ミユキ。」
ミユキ「なんですか、ご主人様?」
妙な返答をするミユキ。
ソニー「・・・・・どこのネタだそれは。」
ミユキ「メイド喫茶。」
ソニー「・・・・・チャオの森にそんなとこあったのかよ。」
あぁ、こいつとは会話がかみあわねぇ、と思うソニー。
ソニー「本当にお前はおもしろいと言う理由で旅をしてたのか?」
ミユキ「・・・・・そうだよソニー。それ以外私の旅の理由はないよ~。」
少し返答が遅かったのが気になるが、これ以上追求するのは止めた。
どうせ同じ返答がきそうだからだ。