~第三十四話~
エリ「ソニー!」
エリはテントに行こうとするソニーを呼んだ。
ソニー「なんだ?」
ソニーが振り返る。
エリ「あ、あのさ・・・その・・・・・なんというか・・・・・。」
ソニー「?」
エリ「わ、私・・・ソニーの事が・・・・・。」
そのまま、エリは黙ってしまった・・・。
がさがさ・・・。
ソニー、エリ「!!誰だ!?」
物音のした、岩場の方をソニーとエリは見て構えた。
???「ご、ごろにゃ~お。」
???「つくつくぼーし。つくつくぼーし。」
ソニーとエリは、顔を合わせた。二人は縦に顔を振る。
公・開・処・刑・だ!!
ソニー「ウィンド・・・!!」エリ「幻想刀!!」
???「あー待って!!お願い殺さないで!!」
しばらくすると、ナックーとミユキが出てきた。
ソニー「お前らどこから聞いていた?」
ナックー「俺の・・・・・過去を・・・・・・・。ってとこから。」
ソニー「そこから聞いてたのかお前ら!!」
ソニーはナックーに襲い掛かって行った。
ナックー「ちょ!俺にもその話してくれたじゃねえか!!」
ソニー「問答無用!!」
ソニーはナックーと暴れている間、ミユキはエリに近づいていく・・・。
ミユキ「エリさん・・・・・後もう少し勇気を持たないとね~。」
エリ「な、何を言っているんだ!!」
エリの顔が少し赤くなる。
ミユキ「照れない!照れない!」
エリ「照れてない!!」
ミユキ「そのツンデレがなんとも・・・!」
エリ「そっち方向の話はやめろ!!」
その頃<暗黒谷>では・・・・・。
ヴァルバトズ「なんだアクデゼ?そっちから来るなんて珍しいな。」
アクデゼが、暗黒の闇の中から出て来た。
アクデゼ「・・・奴らが動き出した。六つのチャオスエメラルドを持っている。」
ヴァルバトズは顔を歪めさせた。それはすぐに笑みに変わる。
ヴァルバトズ「そうか・・・いよいよ来るのか・・・・・。」
アクデゼ「次はここに来る・・・気をつけろ。」
ヴァルバトズ「俺があの軟弱どもに負けるとでも思っているのか?」
アクデゼ「・・・・・30%の可能性で負けるな。」
ヴァルバトズ「・・・ふん。また小賢しい計算を・・・。」
ヴァルバトズは、暗黒の奥へ帰ろうとしたが・・・。
アクデゼ「待て。お前が、あの事をあいつらに伝えろ。」
ヴァルバトズ「あの事・・・?」
しばらく、アクデゼはヴァルバトズにあの事を話した。すると、ヴァルバトズが笑い出した。
ヴァルバトズ「クハハハハハハハハ・・・。あいつら・・・まだ気付いてないのか!!」
ヴァルバトズは、暗黒の空を見て呟く。
ヴァルバトズ「いいだろう・・・・・徹底的に教えてやろうではないか・・・。現実というものをな!!」
エリは月を見た。
月は雲に覆いかぶされてしまった・・・。
エリはそれだけで、不吉な予感がした・・・・・。