~第三十話~
疾風の吹く中。ソニー達はチャカリアル王と戦っていた。
奴はどの攻撃も効きにくい・・・効いたエリの攻撃もダメージが少ない。
幻闘術の威力10を使うか?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
いや、無理だろう。奴は幻闘術をおそらく無効化できる・・・。
なんとしても隙を見つけなければ・・・!
そんな事を考えていたソニーだったが、すでにエリとユリカは戦える状態ではない。
シャー「ソニー。いい案が浮かんだか?」
シャーが話しかけてきた。ユリカが倒れた後も必死に戦ったが・・・。
結果、相手は無傷だった。
ソニー「・・・浮かんだらとっくにやってるぜ。」
シャー「・・・・・・・・。」
ミユキ「あ、そいや!龍炎拳!!」
ミユキは、未だに幻闘術で立ち向かっていた。
チャカリアル王「チャフヤチャ#」
ミユキの出した炎も、すぐに消えてしまった。
無理だ・・・。
ソニーは心の中でそう思っていた。
ミユキ「おーい!!ソニーさん聞いてますかーーーー!!」
ソニー「うわぁ!!」
ソニーはしりもちをついてしまった。
いつの間にか、ミユキが目の前にいた。
シャーとテルとナックーは未だに戦い続けている。
ソニー「なんか用か・・・。」
ミユキ「どしたの~?なんか様子変だよ~?」
ソニー「・・・・・。」
ソニーはうつむいてしまった。
ミユキ「・・・・・ゲームでも、現実でも言える事だけどさ・・・。」
一呼吸おいてからミユキは言った。
ミユキ「諦めたら、そこで終わり。絶対は勝つことは出来ない。」
ソニー「諦めない・・・。」
ミユキ「そうそう。なんて言うかな?ソニーなんか、諦めてるからさ・・・っとサンダーシールドっと。」
そう言うとソニーとミユキは黄色い光に包まれた。バチバチと音が鳴る。
ミユキ「エリの約束守るんでしょ?話聞いたよ~。いいな~ゲームみたいで。そんで?ソニーはまだ戦う気ある?」
諦めない・・・・・エリの約束・・・。
ありがとう・・・。
エリの感謝の言葉を、ソニーは思い出した。
ソニー「そうだな!いっちょ派手にやってやるぜ!」
ミユキ「うんうん。ソニーはそのキャラが似合ってるんだって!そこで、提案があるんだけど・・・・・。」
しばらくミユキの話を、ソニーは聞いていた。
ソニー「その話、他の奴に言ったのか?」
ミユキ「うん!バッチリ!」
ソニーは頷いた。
俺達は力だけじゃ無い事を教えてやる!
ソニー「行くぜ!イッツ、ショータイム!!」