~第二十四話~
あれから約1年後。 7月17日
シャー「よし、準備はいいか?」
ユリカ「あっ!ソニーさん眼鏡知りませんか!?」
シャーに向かってユリカは言う。
ソニー「俺・・・こっちなんだけど。」
ユリカ「えっ!?すみませんナックーさん・・・。」
ナックー「俺でもないぜそいつ。」
ユリカ「えっ!?すみませんテルさん・・・。」
シャー「・・・・・お前わざと間違えてないか?」
ユリカ「あれ?あれ!?」
ロミー「はい眼鏡。テントの中にあったわよ。」
ユリカ「ありがとうございます。エリさん。」
ソニー「・・・・・・・・。」
こんなごたごたな会話から出発する事になった。
エリ「幻想刀の事か?」
木が生い茂っている北の山の山道を歩きながら、シャーは言った。
シャー「そうだ。そろそろ教えてくれてもいいだろう?」
エリ「・・・すまない。まだ話すのは無理だ。」
シャー「そうか・・・。」
テル「ついたよ。」
そこは、北の山の森の外だった。
シャー「さて、残り三つのチャオスエメラルドはアクデゼどもが持っているはずだ。しかしテルの機械からはチャオスエメラルドは別々の場所に反応がある。」
ソニー「つまり奴らは別々の場所にいるって事か。面倒な真似しやがって。」
テル「たぶん僕達を探すために別々の行動を起こしているんだと思うよ。」
シャー「それぞれの場所は、<疾風平野><暗黒谷><夜空の祭壇>で反応している。」
エリ「一番近いのはどこなんだ?」
ロミー「今シャーが言った順番通りが近い所だったから、疾風平野ね。」
ナックー「よしまずは疾風平野に行くぞ!」
ソニー「あぁ!Let,s go!!」
ソニー達は疾風平野に向かって走り出した。
ソニー「あっち~・・・。」
ソニー達は砂漠の中にいた。
ナックー「おい、疾風平野はどこだ・・・。」
シャー「ここから左に行けばオアシスがある。だが疾風平野は右の逆方向だ。」
ソニー「一回オアシスに行こうぜ。」
エリ「いや、このまま行ったほうがいい。」
ソニー「エリ。ここで水飲まねえと干乾びちまうぜ?」
エリ「だが、疾風平野は後もう少しだ。仮にオアシスに着く前にも干乾びるかもしれないし、疾風平野にはオアシスからには遠い距離になるだろう?私はこのまま行きたい。」
ソニー「なんだと!?」
エリ「なによ!?」
ソニーとエリは睨み合っている。
シャー「おぉ。すごいバトルになりそうだ・・・。」
テル「シャー、楽しそうだね。」
ナックー「おい二人とも痴話喧嘩はやめろって。」
ソニー、エリ「あぁ!?」
ナックー「ひっ・・・。」
テル「(ナックーがびびってる!?)」
ロミー「ちょっと!ソニーはあたしの物よ!」
ソニー、エリ「黙れ!!」
ロミー「ひっ・・・。うわ~んシャ~。」
シャー「よしよし。いい子、いい子。」
テル「(ロミーはなんでシャーよりソニーなんだろう・・・。)」
ユリカ「・・・あのう。」
ユリカは喧嘩している二人に話しかけた。
ソニー、エリ「なんだ!?」
テル「(息合ってるな~。)」
ユリカ「えっと、エリさんのエスケープを使うのはどうでしょうか?」
エリ「あ。」
シャー「ふっふっふっ・・・・・。」
テル「シャー。知ってたでしょ。」
ソニー「俺達のいままでの苦労はなんだったんだーーーー!!」
ナックー「じゃあ、とっととオアシスに行こうぜ!」
シャー「いや、この先にオアシスなんてないから。」
ソニー「はぁ!?」
ユリカ「騙された・・・ようですね。」
ナックー「なんだとーーーーーーー!!」
そしてシャーは何かを取り出した。
エリ「これは・・・・・水か?」
ソニー「何で早く渡さなかったんだ!!」
シャー「おもしろそうだから。」
テル「(理由それだけ?)」
ソニーはエリに近づく。
ソニー「エリ、悪かった。楽な方を選ぼうとした俺が悪かった。」
エリ「・・・私も悪かった。お前らの体力を考えないで急ごうとした。」
そして二人はそこで笑い出した。いつまでも高らかに・・・。