~第十五話~
ソニーはその場で倒れる。血が地面を染める・・・。
エリ「そそそ、そ、ソニー!!」
エリがソニーに近づく。
ソニー「エ・・・・リ・・・大丈・・・・・夫か・・?」
エリ「うん。それより早く転生しろ!早く!!」
ソニー「無理・・・・だ・・。」
エリ「どうしてだ!?」
ソニー「・・転生・防・・・止薬を・・飲んでる・・。だから・・・。」
エリ「・・・転生防止薬のデメリット・・・か。」
エリはうつむいた。
エリ「どうしてだ・・・。」
エリはうつむきながら言った。
エリ「どうして私を助けたんだ・・・。赤の他人の私を・・・。」
ソニー「・・・ふ、はっはっはっはっはっはっはっはっ・・・。」
エリ「何で笑うんだ!傷口が広がるじゃないか・・・!」
ソニーは壁に寄りかかって座っている体勢になった。
ソニー「簡単だ・・・。エリは、・・俺達の・・・仲間・だから・・さ・。」
エリ「仲間・・・?」
ソニー「そうだ。・・・・それ以外に・・なんの・理由が・・ある?」
エリ「・・・・・・・。」
ソニー「あの・・湖で・決めた。・・お前は・・・仲間だって。」
ソニーはそれから動かなくなった。
エリ「ソニー?」
カレン「話は終わりましたか?」
エリはその声のする方を見るとカレンがマシンガンを構えていた。
カレン「死ね。」
カレンは十発ほどエリに向かって撃った。しかし、弾全ての軌道が一斉に方向を変わった。
カレン「!?なっ・・・。」
カレンはシャーの方を見る。シャーの二つの銃から煙が出ている。
シャー「お前・・・この世から塵、一つ残さんぞ・・・。」
シャーは十発全ての弾を、同時に撃ち落していた・・・。