~世界と世界の境目の冒険~(第2章)*6話*
お断り*
今回の章はおなじみのチャオ・あっこ意外の
物語・登場人物などは全てフィクションです。
ご理解・ご了承お願い致します。
本編▼
チャオ。
それは不思議な生命体。
様々な生き物のデータをキャプチャ(吸収)することで
姿・形が異なっていく。
それがチャオ。
そのチャオから、不思議な世界へと導かれるものもいる。
そのものが、今この地球上に、日本に存在する―――…。
「ふぁッ…ふぁっくしょん!!!!!うぅ…花粉症かなあ…ここんとこ
くしゃみばっかり出r…はっくしょん!!!!!…んも~」
その少女があっこ。
14歳。中3。
チャオのことになると極度の親バカに変化する(笑)。
(チーンッッズビズビ――ッ)←鼻水をかんでいる音o
「ふぅ・・・ん?」
(ズゴゴゴゴゴゴゴ・…)
「な・・・何!?なんなのよこれ…」
どこからともなく音が聞こえてくる。
そして部屋全体に光が解き放たれた。
「ぅ・・・ゎ・・・まぶしッ・・・・
・・・・・・・・・うあぁぁぁぁぁぁッ!?」
光があっこを包み込むと、あっこは光とともに消えていった。
光が消えたとき、あっこはもうそこには居なかった―――――。
―――――――――――・・・・
「う・・・ん」
あっこが目を覚ます。
【お・・・起きましたか??】
【バカブリーダーを持つとこうなんだから…まったくだチャオ】
【アニキに同感チャオっス】
【どーでもいいけど2人の木の実もう食べちゃったチャオ★】(ぇ
ラッキー、ハッピー、チャキの声と、知らないチャオの声が解る。
(ガバッ)
あっこは我に帰り、布団から飛び起きた。
「こっここどこ!?どこなの?ねぇ!」
あっこは何度も聞き返す。
【ごっ、ごめんなさい、僕のせいなんです…!】
一匹のチャオが言った。
「は・・・はい?」
あっこはチャオがその場にいることがわかっていないようだ。
「あの~…話しが全然見えないのですが…
・・・ん?あれ?ラッキー?ハッピー?・・・チャキ?」
あっこはラッキー、ハッピー、チャキの存在に気づいた。
「チャオが私の世界に来てくれたのね!?」
【逆チャオっス。あっこがアニキ達の世界にきたチャオっス…】
あきれ顔でハッピーが言った。
「え?え!?えぇぇぇぇ!?!??」
【あーもーうるさいチャオッ!このバカブリーダー!】
ラッキーが叫んだ。
【あの…お話ししていいでしょうか?】
見知らぬチャオが言った。
【あ、ゴメン。話してよローラル・アークリンア】
「ふろーらる・あくりんあ?」
【ぜんっぜん違うな・・・】
チャキが呟く。
【僕の名前はアークリンア。ローラル・アークリンアです。】
アークリンアの見た目は青ツヤのソニックチャオ。
「私はあっこ。・・・とりあえず、君はもとから
このガーデンに居たの?」
あっこが言った。
【いいえ、僕はもともとこのガーデンには居ませんでした。
僕はこの世界と、あっこさんの世界の境目に住んでいました。
・・・でも、今その世界の境目の場所が大変な事になってるんです】
アークリンアがポツリ、ポツリと話し出す。
「大変なこと・・・?」
あっこが聞き返す。
【はい。それが、世界と世界に時空のゆがみができてしまったのです。
そのゆがみの原点が境目だったんです。】
「ゆがみ?」
【時空のゆがみは10000年に1度だけ起こる自然現象のことです。
僕の住んでいる場所…境目が破滅するか、世界と世界が破滅するか
という恐ろしい被害があるんです。
三日以内にそのゆがみを止めなければいけないんです。】
【それで、アニキやオイラたちも同行することになったチャオっス!
あっこももちろん一緒にいくチャオっスよね?】
ハッピーがあっこに言った。
「え、あ、でも…私もとの世界に帰らなきゃ…」
【帰り方はわかるチャオ?】
ラッキーが薄笑いを浮かべながら言う。
「ぇ・・・ぅ・・・ゎ・・・わからない・・・」
あっこが自首するような声でモゴモゴといった。
【じゃ、決まりチャオね~。あっこがここへ飛ばされたのも
ゆがみのせいかもしれないし。】
チャキが自慢気に言った。
「えっ、ちょっ・・」
【あっこさん有難う御座います!一緒に頑張りましょう!】
「えぇ―――ッ」
そんなこんなで始まったあっことチャオ達の旅・・・。
あっこ達はゆがみを止められるのでしょうか?
・・・そしてあっこは元の世界に帰れるのでしょうか・・・?
続く*