まだ中には誰もいない。現場を少し見ておくか・・・
現場は椅子のところに血がべったりとついていた
周りは・・・うん
刺された時にはパソコンをやっていた様だな・・・チャオBやチャットに出ずに何をやっていたんだろう?
うん?なんだこの絵は?
そこのパソコンには絵が書いてあり、真ん中に冬・・・と書いてある。とりあえず俺はそれを最小化する
それより・・・この紙なんだ?「ー」・・・か?
!?・・・端に血がべったり・・・まさかこれ・・・ダイイングメッセージか!?

するとさっきの警官がやってきて容疑者が後ろにぞろぞろとついてくる

「えっと、僕達疑われてるんですか?」

ろっどさんの発言だ。
う~ん・・・まぁ・・・はい、そうですね

「まぁ、そうです」

俺は答える

「まぁ、それと某さんって人、知ってますか?」

俺はストレート内角低めの質問を投げかける
まぁ・・・チャオBメンバー&チャット要員だから知ってると思うんだけど

「そりゃあ、ねぇ?」

冬木野さんだ。

「まぁ、そうですよねぇ」

DXさんの発言

まぁ、当たり前か。こんな事なんで聞いたんだろ?
ところでさっきの「ー」はなんなんだ?
ぼう・・・だよな

「というか、ここに犯人がいるんですか?」

DXさんが突然突拍子もないことを聞く

「ええ・・・きっと」

俺はそんな意見を口にする
ところで本当に「ー」はなんなんだ?
あ、それより・・・

「皆さん、スマッシュさんが殺されたときには何をしてましたか?まずは棒和さん」

「え?はい、あのときはずっと小説を書いてましたけど・・・」

う~ん・・・それだとアリバイは立証できない
・・・う~ん・・・

「じゃあ、冬木野さんは?」

「寝てました」

「いつもその時間に?」

「いえ、昨日は少し頭が痛くてですね・・・」

う~ん・・・こっちもアリバイが立証できない。まずい。

「じゃあ、寺田さんは?」

「チャオBの小説見てました」

即答ですか。
う~ん、これじゃあ誰もアリバイがっ!
じゃあ、最後のアレにかけてみるか
「ー」
・・・ぼうだから棒和さん―ろっどさんか・・・
ん?まてよ?動機がないといくらなんでも・・・
ろっどさんの動機は?・・・ないよなぁ
他に動機がありそうな人・・・
DXさんか?・・・小説の不人気でスマッシュさんを殺して流れで見る人が増えて・・・・ってそんなんじゃあ駄目だ、他の人が人気になる可能性がある
冬木野さんか?・・・チャットでの地位を築きたかったとか?

あとは謎のダイイングメッセージ「ー」
ぼう・・・と読めるよな・・・いや、まてよ。そうか!ヒントは「スマッシュさんは最近チャオB、チャットに来ていなかった」そして・・・「「ー」の読み方だ!」
犯人はわかった。でも動機が・・・そうか、「現実でも親交が深かった」のか!
きっとそうだ、絶対・・・

「犯人は・・・あなたです」

俺は犯人に指を指す、そう、犯人に・・・

「ふ・・・ふゆきっすか?」

そう、犯人は冬木野さん。

「これ、なんだかわかりますか?」

俺はさっきの「ー」を見せる

「ぼう・・・?」

俺は冬木野さんがそういうと紙を元の場所に置く

「ぼう・・・ではありません。これは漢字の『一』です!」

「いちぃ?なんでそんなのでおれが・・・」

「冬木野さん、あなたは最近、名前変えましたよね。カズさんから、冬木野さんに」

「!!」

「そう、これはチャオBBSに度々行っている人しかわかりません。これは一・・・そう1、『数』をあらわしていたんです」

俺がそういうと冬木野さんがあたふたし始める

「で・・・でもなんで『カズ』なんだよ!ふゆきは今『冬木野』だぞ!」

「そうです。それが盲点です。冬木野さん。スマッシュさんはあなたが改名する前からチャオB、チャットに来なくなっていたんです。

「改名した時は一月、あなたの誕生日は三月ですね?」

すると冬木野さんが驚く

「なんで知っているんだ~!って顔ですね。だって、ほら、ココ」

俺はカレンダーを指指す

「三月十八日、冬木野清誕生日・・・ってね。もちろんこのときは改名したのは知らない。・・・何故なら、絵を・・・記念にあげる絵を描いてたからです。」

「え・・・」

「あなたはきっと。最近何かに誘っても断られる、という日々が続いていた、そして昨日。大切な話しがあったんでしょう。しかし、その時も無視された、その苛立ちで思わずやってしまったんだ」

冬木野さんは顔をしかめる
さてと・・・あとはあの人がどこにいったか・・・

このページについて
掲載号
週刊チャオ第258号
ページ番号
2 / 3
この作品について
タイトル
WSS事件―和田須磨殺人事件―
作者
DX(DXチャオ)
初回掲載
週刊チャオ第258号