『次のニュースです』

『俺』は丁度ニュースを見ていた
『俺』はとあるチャオ刑事の孫にあたる。
まぁ、刑事とは違うんだが・・・

『SEGAの掲示板・・・チャオBBSで小説家として活躍していた『和田須磨』さんが殺害されました』

なっ!?・・・和田須磨って言ったら・・・チャオBで活躍しているスマッシュさんじゃねぇか!
『俺』はチャオBBSは覗く程度だったがこれぐらいは知っている

『殺された時間は昨日の十一時~十二時とみられている模様です。死因は背中を包丁で刺されて即死だった模様です』

・・・スマッシュさんは確か最近はチャオBBS・・・チャットにもでてなかった筈・・・
まぁ、現場に行ってみるか!


俺は家を飛び出す
俺は来たばかりのバスに飛び乗る

そこには他の人とは違う雰囲気の人がいた
その人は帽子を深くかぶりサングラスをして、たけの長いジャンパーを羽織っている
俺はその人の座っている後ろの席に座る
その人は新聞をひろげていた

「和田須磨、殺害される・・・か」

その人は涙を流している様だった

「あのー・・・」

俺はいてもたってもいられなくなり、話しかける

「え?・・・はい、何でしょう」

その人はサングラスを外す

「スマッシュさん・・・和田須磨さんを知っているんですか?」

俺は直球ストレートの質問を投げかける

「え・・・ええ、僕はチャオBBSで某と呼ばれる名前を使ってましてね」

某さんだったのか!
某さんといえばスマッシュさんとはなかなか仲が良かった筈だ・・・何故ココに?

「もしかして・・・スマッシュさんの家に行くんですか?」

俺はまたストレートな質問を投げかける

「ああ、はい。俺は探偵やってましてね。ちょいと・・・いや、すごく気になったもんですから」

それからすこしするとスマッシュさんの家の近くのバス停で二人とも降りる

・・・現場は大騒ぎだった
あのスマッシュさんが殺されたとなればチャオBメンバーは集まってくる

「容疑者は?」

その人・・・改め某さんと俺はその場にいた警察に聞く

「え?あなたは?」

警察官は不思議そうに俺に問いかける
・・・俺をしらねぇのか!

「デイズ・クロス、チャオ探偵事務所デイズ経営者だ」
「某田望(ぼうだのぞむ)、某田探偵事務所経営者です」

「はぁ?・・・」

本気で俺をしらねぇのか!
上のもんをだせ!上のもんを!

「まぁいい、さっさと容疑者おしえろ」

俺は警察にそういう

「はぁ・・・ろっどさんこと棒和長石(ぼうわながし)さん」

ろっどさんか・・・とくには殺す理由はなさそうだな・・・

「次は冬木野さんこと冬木野清(ふゆきのきよし)さん」

冬木野さんか・・・最近名前変えたんだよな・・・

「最後はDXさんこと、・・・寺田交(てらだまじる)さんです」

あの人そんな名前だったのか!?

「この三人はスマッシュさんと家が近く、プライベートでも親交があった模様です」

へぇ・・・あれ?それより某さんは?ん?紙が落ちてる・・・

「ボウハアズカッタ、ザンネンナガラキミハスマッシュノジケンニクビヲツッコンデイルヨウダネ。カエシテホシケレバコノバカラタチサレ・・・なんだと!?」

ちっ、まずいな・・・これだと某さんの命があぶねぇ、どうするか・・・待てよ・・・スマッシュノジケンニクビヲツッコンデイルヨウダネ・・・まさか・・・この事件と、某さんを誘拐した事件は同一人物が犯人か・・・
ならスマッシュさんの事件を解けば某さんも・・・!

「おい!今すぐその容疑者を和田須磨さん宅に集めてくれ!!」

「え?」

「今すぐだ!早くしねぇともう一人人が死ぬかもしれねぇんだ!!」

俺は咄嗟にそういった
するとその警官が急いで容疑者を集めにいった

俺は須磨さん宅に入ろうとする
すると後ろから
「ちょっとキミキミィ」
という声がする

「はい、なんでしょう」

俺は振り返ってそう答える

「なんでしょうって・・・ここは殺人現場だよ。チャオが勝手に入っちゃあいけないなぁ」

その人は少し小太りの男性だった

「俺は探偵です。あなた刑事でしょう?デイズ・クロスの名前ぐらいは聞いた事あるでしょう?」

そのひとはびっくりした様子でこう答える

「で・・・デイズさんでしたか!これは失礼を・・・どーぞお入りください」

さっきの警官とは大違いだ、ざまみろ警官
俺はそう思うと中に入って行く

このページについて
掲載号
週刊チャオ第258号
ページ番号
1 / 3
この作品について
タイトル
WSS事件―和田須磨殺人事件―
作者
DX(DXチャオ)
初回掲載
週刊チャオ第258号